21年5月のJLIAblogの裏側:クラファンやってどうだった?という話の裏


月に一度お手伝いしている皮革産業連合会(=JLIA)のblog。21年5月はクラウドファンデングを経験した革メーカーさんから話を聞いてまとめました。

村木るいさんの「人に話したくなる革の話」/クラウドファンディング経験者に聞いたみた

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で、きれいな話は向こうで書きました。
こっちでは「いや、それは向こうじゃ書けないよ(´・ω・`)」というような話をちょこちょこと。

※下記の話は複数人の話をまとめたものです

********の対応は良くないなぁ

メーカーさん「いや、ムラキさん、ぶっちゃけ、クラウドファンデングサイトいくつかあるけど、*****な*****は良くないよ、ほんとに(;・∀・) 売れるんだろうけど、営業担当が良くない」

名前まで書けるか(╯°□°)╯︵ ┻━┻ そのサイトから敵視されちゃうだろ! でも、どういう点で良くなかったのよ?

「単純に営業さんのメールから『お前が断っても別にうちは痛くも痒くもないんだよ』というのがにじみ出ている。申込みが多いから、売れそうな匂いしないと嫌なんだろうね。

あと、『この見せ方じゃ駄目です』などのダメ出しがひどい。それに対しての提案などは一切なし。ただ、『駄目ですよ、この程度じゃ( ´,_ゝ`)プッ』という態度をするだけです」

うわぁ、感じ悪いなぁ(;・∀・)

*********はいいですよ

「それに対して*********は良かったです。あ、でもサイト名書かれると競合増えるから嫌だなぁ」

ま、そりゃそうだろう。どう良かったの?

「営業さんが熱意あったんですよ。親身に相談のってくれるし、ダメ出しと対案も出してくれます。最終的にサイト内広告に対してちょっとおまけしてくれました」

ますますどこのサイトか書けないだろ、それ (;´Д`)

「最初に言った”良くない”******は多分クラファンの中では売上上位のサイトです。でも、この”良かった”、という********というサイトはそれほど有名じゃないんです。でも、『そのサイトならではの特徴』というものがありました。このサイト見ている人は~~品が好き、という傾向がきっちりありましたね。そういうところは強いですよ。」

各サイトでやっぱり傾向があるよ

「例えば「キャンプファイア」というサイトなんかは製品売るのもさることながら、『応援する』というクラウドファンデングの趣旨に則ったものが受けやすいです。

例えば、今どのクラウドファンデングサイトでも革の財布って多いですが、革の財布はすでに競争過多でレッドオーシャンですよね?今更出しても埋没します。

その一方で、、、例えば、ペット用品が多く出ているクラウドファンデングサイトならば、そこにはペットに関心がある層が集まっている、と考えられます。そうなると「犬なり猫が好きな人向けの革製品」はまだ可能性があります。

『財布がたくさん出ているから、財布を出そう』じゃ駄目なんです。製品を見るんじゃなくて、ターゲットを見るんです。ペット飼っている人がいるのか。知識欲旺盛な人がいるのか。収入が多い人が多いのか。若い人が多いのか。などなど。製品じゃなくてターゲットを見る、です。

ターゲットを先に考えたなら、それに見合う品を開発すればいいだけです。
自社で売れるかわからない品があるからクラウドファンデングで調査する、というならば『人気のサイトに申し込む』じゃなくて、最低限各クラウドファンデングサイトの傾向を分析して『自社に適合しているターゲットがいるサイト』に申し込まなくちゃ駄目です。」

なるほどなぁ

クラウドファンデングサイトって集客してくれるの?

「ムラキさん、あまり期待しちゃ駄目ですよ、他人を( ´,_ゝ`)プッ

たとえクラウドファンデングサイトでお客が沢山いようが、自社のSNSにたくさん登録者数がいようが、SNSで友達1万人いようが、たいした助けになりません。

向こうのblogでも書かれていましたが、クラウドファンデングサイトの広告よりもグーグル広告なりを自社で売って、特定のワードを検索したら今回のクラウドファンデングサイトに誘導する自社サイトのページを宣伝したほうがいいです。」

でも、そのためにはグーグル広告のやり方なりは最低限知っておかなきゃいけないわけだよね?

「もちろんですよ。クラウドファンデングサイトに出したらあとはok!なんて思ったら駄目です。自分で、宣伝しなきゃ無理ですね。

あと、クラウドファンデングでは『初日の売上×3倍が最終的な金額』と言われています。

ですので、知り合いなり身内に頼んででも初日に売上をあげたほうがいいです。そうするとサイトによっては『注目の商品』なり取り上げられますので」

世知がないねぇ(´Д`)ハァ…

クラウドファンデングに否定的な意見をまとめると、、

実際話を聞いたメーカーさんからはクラウドファンデングというシステムに対して否定的な意見も聞かれました。各社が、という問題ではなく、クラウドファンデングのシステムに対して、の否定的な意見です。

「クラウドファンデングは効率は良くないよ。

そりゃ手作り作家さんなり小さな工房ならば数十万なり数百万は大きいとは思います。でも、OEMもやっているメーカーとしては、つぎ込んだ資本(人、時間、労力)に対して、3割なりさっぴかれて、継続性が見込めない、では、ちょっと効率が悪いです。

それならば既存の依頼会社や百貨店と関係性を密にしたり、自社サイトに力を入れるほうが継続性が見込めます。」

「売れるかどうかわからない品を実験的に行う、という実験販売としては効果的ではあるかなぁ。とにかく、自社のそこそこ有能な人間の時間気力体力奪われて、お金も2割なり4割抜かれちゃいますからねぇ。それ考えるとねぇ(´・ω・`)」

「継続性かな。クラウドファンデングで『このジャンルでこのクラウドファンデングサイト内ならこの会社!』というレベルまで名前高めるほど戦略を考えて、継続的に活動したら意味あるかも。ただ、そこまでやるなら、自社サイトなり既存取引先なり新規取引先なり開拓したほうがいいかな、と思っちゃいます。」

システムとしては面白いとは思いますので、なにかしらできそうではあるんだけどねぇ

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