革とお肉の切っても切れない関係:映画「ある精肉店のはなし」上映会&害獣と革セミナーや3Dプリンタセミナー 10/14-16 in東京A-ROUND


イベント続きだけどまだまだ終わらないムラキです( ´Д`)=3

さて、10/14-16(金土日)に東京浅草で行われるA-ROUNDで革日和として村木個人で出展しています。今回個のイベントでは「ある精肉店のはなし」というお肉屋さんのドキュメンタリー映画を上映します。 なぜ肉屋のドキュメンタリー映画があるのか。なぜ、それを革と結びつけて上映するのか、などを紹介しておきます。

当日は映画以外にも「作り手のための3Dプリンタセミナー」「害獣駆除と皮利用セミナー」などの話も行います。

映画「ある精肉店のはなし」とは

2013年に公開された映画で、内容は下記で紹介されています。

牛の飼育から屠畜解体まで、 いのちが輝いている、 前代未聞の優しいドキュメンタリー。 ーーー鎌田慧(ルポライター) – ある精肉店のはなし

2012年3月。
代々使用してきた屠畜場が、102年の歴史に幕を下ろした。
最後の屠畜を終え、北出精肉店も新たな日々を重ねていく。

いのちを食べて人は生きる。
「生」の本質を見続けてきた家族の記録。

開始直後から屠畜のシーンがありますので、ショッキングといやショッキングです。ただ、ショッキングなものを見る映画ではなく、屠畜というお肉をいただくには欠かせない行程を見ることができ、そこででた副産物である皮をどのように使うか、という一例としての「太鼓皮」利用も紹介されています。

 

なぜこのお肉屋は映画になったのか?

この貝塚市のお肉屋(今も営業されています)は、自分たちで子牛を買ってきて大きく育てる(=肥育)を行い、屠殺場に自分たちで運び、自分たちで屠殺してお肉に解体する、ということをしていた最後のお肉屋、と聞きました。

そこが2012年に使っていた屠殺場が閉鎖されることが決まり、その最後の1年半を映像に残したのがこの映画となります。

映画の中で太鼓の皮がでてくる

映画の中では太鼓の皮を作るシーンが流れます。
太鼓の皮はフェニックスから徒歩10分ほどの大国町では太鼓の皮の専門店も存在します。
年に1回ほど「太鼓の皮が欲しい」と言われますが、太鼓の皮は革屋さんでは扱っていません。漢字でも太鼓の”皮”であり、鞣し工程をした”革”とは異なります。

なめし行程をしないことには素材である皮は革になりません。ですので、太鼓奏者さんや吹奏楽部の方ならご存知のように太鼓を雨に触れさせてはいけません。鞣していないので雨に濡れると簡単に伸びてしまいますので。

というような話も上映前に軽く話します。

多分50回以上は行っている「人に話したくなる革の話」セミナーや革の雑談でも何度も何度も口にしていますが、「革は所詮は食肉産業の副産物」です。

肉業界と革、というのは切っても切れない関係性となっています。映画前の話と映画を見ていただいて革と肉の関係性を知ってもらえたら幸いです。

上映会概要

事前に20分ほどで革とお肉との関わりを解説します。その後 上映会が108分 行われます。開始時刻から2時間後には解散予定です。

上映料

税込み1500円 当日頂きます

上映時間

10/14(金)15時~

10/15(土)14時~

10/16(日)14時~

会場

トミタビル2F

0338762771 ※行き方がわからない、という場合はかまわないですが、上映内容や上映予約などに関しての問い合わせはしないでください。会場に迷惑がかかりますので。

お申し込み方法

「ある精肉店のはなし」上映会~隣合わせの革と肉 2022年10月14日〜2022年10月16日【22.10/14 ある精肉店のはなし】(東京都) – こくちーずプロ

A-ROUNDでは村木がセミナーやっています。

奥浅草を中心としたA-ROUNDでは革屋さんのアウトレットセールなども開催されています。

革とモノづくりの祭典|浅草エーラウンド(A-round)

【公式ガイドマップ、ダウンロードスタート!】浅草エーラウンド2022秋 – 革とモノづくりの祭典|浅草エーラウンド(A-round)

作り手のための3Dプリンター活用事例~ソフトで実際に作ってみる

 

「3Dプリンタは動物や人間のフィギュアを作ろう!」なんてのは求めたらダメです。目指すのは「日常の2秒間のストレス×回数を減らす」道具を作ること。

セミナーでは実際の作例から解説し、3Dプリンタの構造の違い、それぞれのメリット・デメリット、価格や運用コストを解説。Fusion360というソフトを実際に触ってもらい「何だ、この程度でデータって作れるんだ!」と知ってもらいます。実際の3Dプリンタは持っていくことは出来ないです。設置したら動かさないほうが良いので、あの機械は。

過去に受講された方は全員が「何だ、データ作るのって難しそうに思ったけど、この程度か!」「受講前に到底データなんて作れない、と思っていた不安感がなくなった!」と言ってもらえています。

開催時間・費用

10/15(土)10時~11時30分

10/16(日)10時~11時30分

¥1500

お申し込みは下記から

3Dプリンタ有効活用事例とデータ作成実演 for革 2022年10月15日〜2022年10月16日【浅草A-ROUND 10/15.16】(東京都) – こくちーずプロ

人に話したくなる革セミナー革の買い方や歴史編

●レザークラフトをはじめたい!はじめたばっかり!でも、、

革素材は布と違い「流れ」があり、「鞣し(ナメシ)」により性質が全然違います。
鞄に使われている革、靴に使われている革では性質が全く違います。

・皮と革の違いってなに?
・ドラゴンクエストとファイナルファンタジー、革的にはどちらが正しいの?
・鞣し、ってなに?タンニン鞣し、クローム鞣しってなに?
・いい革、悪い革ってどんな革?
・ハギレで売っている革と革屋さんで売っている革は何が違うの?
・革屋さんで買うときの注意点や、どこの革屋さんで何が買えるの?in大阪東京
・豚牛馬で何が違うのか?

などを解説します。

対象

・革製品が好きな方
・レザークラフトはじめたいけど、革ってなんでこんなに値段高いの!?と思っている方
・レザークラフトはじめたいけど、どこでどう買えばいいのか、どれくらい予算かかるのか知りたい方
・革でものを作って販売しているけどその際にウリ文句を増やしたい、という人
・革製品販売をしているけどネットや雑誌の情報が全てと思っているお客に対抗したいと思っている販売員さんなど

開催時間・費用

10/15(土) 12時~13時

無料

お申し込みはこちらから

人に話したくなる革セミナー革の買い方や歴史編 2022年10月15日【10/15 12時 A-ROUND】(東京都) – こくちーずプロ

人に話したくなる革の話~害獣駆除と肥育と鞣しの話

害獣駆除としての鹿やイノシシ駆除などの話が一般になってきました。
ジビエなどもずいぶんと一般的な言葉になってきましたが、実際には利益が出ている、というほどでもありません。

令和3年度には1億ちょい、令和4年度には2億ちょいの予算がシカ等による森林被害緊急対策事業として林野庁から発表されました。ですが抜本的な対策としては害獣としての駆除以外にもどう経済に入れ込むか、というのも課題の一つとなっています。

その流れで「ジビエで利益出づらいから、皮を革にして利益を出そう!」という発想で革をなめす工場=タンナーに話が持ってこまれますが、うまく行きづらいのが現状です。

このセミナーでは1時間ちょい、という短い時間ですが下記に関して資料や動画や実物の革を交えて解説します。

・素材と製品は違う
・革をなめすタンナー業、というのはどういうものか?どこにあるか?設備も場所も人手もかかる
・屠畜場の重要性
・革は所詮は食肉産業の副産物
・事例説明~鹿、魚、カエル、エイ、ハブなど

対象

鹿やイノシシに限らず害獣駆除に興味ある方や携わっている方
肉を食べるのが好きな方
漫画や小説なりを書いている方

開催時間・費用

10/16(日)12時~13時00分

¥1000

お申し込みはこちらから

人に話したくなる革の話~害獣駆除と肥育と鞣しの話 2022年10月16日(東京都) – こくちーずプロ

 

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