こんにちは。フェニックスのながしまです。
今回は廃番になってしまっていた『真鍮製 ヒネリ(削り出し)ネジ式』の復刻&アップデートのお知らせです。
個人的にはPhoenixで最も好きな金具の1つかもしれません。
廃番に伴う欠品から半年以上経ってしまい、愛用頂いていた皆様にはご迷惑をおかけしました。
まだ使ったことねぇよ。という方へもこの金具の魅力を伝えたいと思います。
目次
□なぜ2度も廃番になってしまったのか
・金具を製作する職人さんや会社の減少
なぜ2度も廃番になってしまったのか。。。
このヒネリはパーツが多く、ネジがあったりバネが内蔵してあったり、構造がシンプルではありません。
その為、製作する際も1社の金具屋さんだけではなく、「①挽物業者さん(材料を切削/加工)」「②金具のまとめ屋さん(材料の仕上げ・組み立て・検品などを行う)」に協力してもらい成り立っています。
※まとめ屋さんというのは業界での通称です。
①②の職人さんの高齢化やコロナによる金具屋さんの廃業によって、複雑な金具を作ることのできる業者さんがかなり減少してしまい、急な廃番につながってしまいました。
「継続して安定的に供給する」
「お客さんが購入するに際して度を越えて高価になり過ぎない」
上記を解決するのにかなり時間を要してしまいました。
□復活までの道のり
・製作してもらえる金具屋さんを探すことに
いくつかの金具屋さんに相談したところ「その販売価格(上代)では作れない」「〇万個じゃないと作れないよ」
という回答をいただき、条件に合う金具屋さんを探していました。
・「取り組んでみましょう!!」という金具屋さんに巡りあうことに
金具屋さんを探す中で「この金具は良いですね。再販に向けて協力しますよ」と言ってくださる金具屋さんと巡りあう事が出来ました。
このタイミングから、価格や仕様についてこだわりをしっかり伝えて金具屋さんと共につくらせて頂きました。
・今後の供給安定性について
今回は当面廃番の心配はなさそうですが、正直に申し上げますと売れないと廃番の可能性は大いにあります。
僕らの都合というわけではなく、製造元にしっかり儲けてもらわないと続けてもらえないという事です。
今回復活したヒネリについて販売価格は¥3,400(+税)。
はじめて金具を使い始める方や、普段使っている金具と比べると高額かもしれません。
ただ、真鍮製のヒネリの希少性や関わっている職人さんの技術代を考えると、決して高くないとも思っています。
なので、趣味で使って頂く方はもちろん、販売用に使って頂く方も沢山の方々に知って欲しいです。
じゃないと、また廃番になるかもしれないという危機感を持っています。
この金具をもっと認知してもらえるように頑張ります。
□今回からアップデートした部分
・取り付け部分のネジ径が小さくなりました
※↑↑こちらは旧仕様(ネジの筒部分 4mm)
※↑↑こちらが新仕様(約3mm)
・ネジの筒部分が1mm小さくなったことで何が良くなったのか
①楕円穴の部分と②のネジ筒部分の隙間が大きくなったことで楕円穴から丸穴までの距離が長くなったので、革の強度をより確保できるようになりました。
革の厚みは3mm厚以上が推奨です。使用している穴あけポンチはこちら⇒(丸穴:8号(2.4mm)楕円穴:25号(7.5mm))
楕円穴は7.5mmの穴を二カ所あけてカッターでつなぎました。
足折り式のヒネリはよく見かけますが、ネジ式なので裏から見えてもスマートです。
□真鍮製のヒネリはほとんど見かけない
・仕様について
素 材:真鍮生地
・サイズ
高さ:約22mm
ヨコ:約25mm(土台パーツ部は約24mm)
タテ:約15mm(土台パーツ部は約13mm)
重さ:約24g
・Phoenixが譲れなかったこと
他のお店で買えるものであれば、ここまで必死に探さなかったかもしれません。
「他で購入する事の出来ないこだわったモノ」
「この金具を見たお客さんをワクワクさせたい」
ここは譲れませんでした。
今までこの金具をリピートしてご購入頂いたお客様の為にも、何としても再販したい。
そんな気持ちに応えてくれた金具屋さん並びに製造業者の方々のお陰で、今回復活までたどり着く事が出来ました。
Phoenixのこだわりが詰まった珠玉の逸品。
ぜひお試しください。
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