穴あけポンチ活用術のはなし


こんにちは。横井です。

今日はスタッフからの些細な疑問から発覚した、
案外知られてなかった穴あけポンチの使い道についてです。
知ってる人はスルーしてください。
知らない人は目からウロコ必須です。

 

穴あけポンチ?ハトメ抜き?

Phoenixでは「ハトメ抜き(穴あけポンチ)」という商品名で販売しています。
素材に穴をあける(くりぬく)工具は各業界でありますので、
その影響かお客さんの中でも「ハトメ抜き」と呼ぶ方もいれば「穴あけポンチ」と
呼ばれる方もいらっしゃいます。
某ホームセンターには「皮ポンチ」という名前のものも。
すこしザワザワするネーミングです。
もしかしたら地域によっても違うのかもね。

ちなみに私よこいは「穴あけポンチ」と呼んでます。
その他おもしろい呼称があれば教えて下さいな。

小さな穴から大きな穴まで

Phoenixで販売している穴あけポンチは最小で0.6mm径のものから最大で30mmのものまで在庫しています。
号数表記で0.3mm増えるごとに号数表記が上がっていきますが、最小が2号でそこから8号までは0.3mm刻みで、そこからは10号、12号、15号とキリの良い号数展開となっております。

■サイズ
2号 0.6mm
3号 0.9mm
4号 1.2mm
5号 1.5mm
6号 1.8mm
7号 2.1mm
8号 2.4mm
10号 3.0mm
12号 3.6mm
15号 4.5mm
18号 5.4mm
20号 6.0mm
25号 7.5mm
30号 9.0mm
35号 10.5mm
40号 12mm
50号 15mm
60号 18mm
70号 21mm
80号 24mm
90号 27mm
100号 30mm

また、これ以外のサイズも別注承っています。

個人的には以前4.0mmの穴が必要だったので、自分でPhoenixにオーダーしました。
そんなことまでやってるんだぜPhoenix.

抜き型製作 | レザークラフト Phoenix(フェニックス) -レザークラフトの材料店 革、金具、道具、テキスト、教則本

 

0.6mmの穴なんてどんなところに使んだろう?

 

よく売れる穴あけポンチは10号や12号など
カシメやホックを留める際に使うサイズが人気です。
反対に2号ポンチ(0.6mm)や50号以上のポンチはあまり出ません。
でも使い方を工夫すればポンチって有用なんですよ、ほんとに。

で、今日のお話はそこがメインです。

 

冒頭の写真が穴あけポンチ2号です。
別角度がこちら。

0.6mmの穴なのでとっても小さいです。

商品の品だしをしていたスタッフが
「よこいさん、こんな小さな穴って使うことありますか?」
と言い出したのが今回のブログのきっかけでもあります。

私個人的には、このポンチ、めちゃくちゃ使用頻度高いんです。

で、どんなときに使うかをイラスト化してもらいました。
Thanks やまねちゃん

 

このイラストのように革を切る場合、
一太刀で無理な場合、2方向から革を裁断することになりますが、
その交点の部分に先に穴を開けておくと、
革の強度がグッと上がります。

これは直角、鋭角、鈍角、どんな場合でも同じですので、
財布などの小物や鞄パーツでも非常によく出くわすケースだと思います。

このイラストはかなり誇大して表現してますが、
ほんのちょっとの切れ込みが入っているといずれそこは裂けてしまいますので、
長持ちさせるなら必要不可欠なテクニック化と思います。

 

でっかい穴あけポンチはどこにつかうの?

 

穴あけポンチ、という商品名ですので
当然穴を開ける工具ではあります。

でもその「穴」というのに捕らわれてはいけないんです。

たとえば当店でも販売している美錠抜き

その名のとおり、美錠やバックルの取り付けの際に重宝する工具です。

4号 12mm×2mm
5号 15mm×2.5mm
6号 18mm×3mm
7号 21mm×3mm

美錠抜きは規格がありますので、めちゃくちゃ便利な反面、
ちょうどいい寸法のものが無い場合があります。

そんな時は

穴開けて

もう1個穴開けて

ここをこう切れば

はいできた!

美錠抜きいらず!とか書くと美錠に怒られてしまいますが、
この小判型の穴の開け方はいろんな場所で応用が聞きます。

バックルのピンが太いときとか、
ファスナー取り付ける部分の窓だったりとか
あんなのとかこんなのとか。

ただただ、決まった径の穴を開けるという目的以外で
割と使い道が多いのがこの穴あけポンチです。

というお話でした。
目からウロコになったかな。

 

 

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