染めるための革靴がこんなに面白い3つの理由


フェニックスの新しい展開、染める靴シリーズ「Color It Yourself」

先日スタッフ向けのプレワークショップを行いました。で、そこで気づいた「革靴を染める」という面白さを紹介してみましょう。

※9月7日水曜にこのワークショップを行います。

9月7日(水曜)に染色or靴染めのワークショップ行います | phoenix blog

 

当日の様子

多彩な染の提案をします!

当日は当社スタッフ3人が体験しました。スニーカー2足、ブーツ1足で体験。

講師のリッキーさんからは事前に4種類の染を提案してもらっていました。

 

ムラ染め、グラデーション染め、ライン染め、エアブラシによる染め

実際は工具さえ揃うならばこれ以外の染技法も可能です。

事前に1ds程度の破片で染の練習をします!

いきなり靴を染めません。事前にどういう染めをやりたいか、という写真などを見せてもらって講師の指導のもとでお試しの染体験をします。革の染めなんてやったことない!でも自分の望んだ色の靴がほしい!という人でも大丈夫です。だいたいこの作業で30分です。

実際に染めてみよう!

今回は当社取扱のlized染料での染め方を講師に習います。特徴としてプラントオイルを事前に吹き付けることで、染料が革の中にどんどん染み込む、というのを防ぎます。同時に染料が革の表面に留まるので、発色が良くなります

染め方も今回はタンポ(綿を布でくるんだもの)、筆、エアブラシ、などがあり、それぞれを実際に試して染めることが可能です。

当日「何を塗ろうかな」と考えるよりも、「こういう模様をつけたい」「こういう靴を作りたい」というイメージや写真を事前に用意しておいたほうがスムーズに作業が進みます。

悩み始めるとそれだけで1時間かかりますので(-_-;)

 

・革なのでグラデーションやきめ細かな塗りが可能

・高級感がある

・売っているようなものも、ありそうでないものも自由に可能

・奥行きのある染めが可能

革だから足し算がしやすい。紙や布と違い、奥行きのある染めが可能

タンポによる染色はポンポン、と軽く叩くように染めていきます。
一気に手早く染める!というのは苦手ですが、その分失敗はしづらいです。

細い部分などは筆で細かく塗っていきます。

マスキングも可能ですが、染料を使って「染めて」いくため、くっきりはっきり、とした塗り分けなどは苦手です。その分グラデーションやぼやかすようなパティーヌ的な表現は得意です。

染料で染めていきますので、下地の色を塗り、その上で色を乗せることで透明感のある仕上げや奥行きのある表現が可能となっています。「こういう表現がしたい」と言われたら講師から「じゃぁ下地はこれで塗ってみましょう」と提案されます。

当たり前のことですが、靴の染は2つ揃って初めて完成となります。そのため、片足ずつ完成!ではなく、片足のかかとを仕上げたら他方のかかとも仕上げていく、というように並行して染めていきます。

これらの靴の染めの時間に早い人ならば1時間。じっくりやると延々と時間がかかります。(-_-;)

 

今回使った靴は「ヌメ革で作られた染のための革靴」

この靴はかなり特殊ですし、現在当社以外では市販されていません。
染めのために作られた靴であり、作っているのは海外の靴工場さんで作ってもらっています。
タンニンヌメ革で作られている靴はなかなかありません。

紳士靴に関しては靴底も革となっています。

足に合うの?

当日在庫がありましたら、サイズをあわせて靴を選ぶことも可能です。フィッティングして合わない!と思うのでしたらワークショップキャンセルも可能です。

100円均一で購入したインソールも当日用意しています。「あ、インソールはいたらぴったりになった!」という方もおられますので、試してみてください。
※インソールは体験してもらうためにおいていますので、後日ご自身でご購入ください。

革靴を染めるのが面白い理由1 失敗しづらく手軽にできる

タンポでポンポン、と染めていくのは失敗しづらく雰囲気よく仕上がります。エアブラシもありますのでおぼろげなグラデーションの表現も可能です。

また、講師がついていますし、事前に1ds程度の練習もできますので大失敗的なものは少なくできます。

事前に「こういうのがやりたい」という方向性を定めたり、染めたい靴のイメージ図や写真を用意しておくと講師とも完成図を共有できるので、より失敗しづらくなりますね。

革靴を染めるのが面白い理由2 布と違い奥行きや深みのある表現が可能

「布の靴を染めるのと同じでしょ?」と思われがちですが、やはり革は違います。

布はどうしても繊維を編み込んでいますので、繊維にそって染まってしまいます。それに対して革はコラーゲン繊維が複雑に絡み合っています。繊維に色が取られることもありません。

また、下地を塗ったり、染料を塗り重ねることでどんどんと深みが出てきます。

革靴を染めるのが面白い理由3 革靴は靴磨きができる

今回革のスニーカーも存在します。靴を磨くことでより輝きを増したり、靴クリームを使うことで微妙に色を変えることも可能です。靴磨きができるスニーカー、というのはなかなか存在しません。

 

このCIY 靴を染める、は一度体験すると「シーズンごとに自分好みの靴を染めよう!」というほど中毒性が高いです!ほんとに面白いのでぜひ体験してほしいです

お手軽染色体験ワークショップ

「靴染めるのはちょっと勇気いるなぁ」「当日見学可?」という方向けに当日は靴以外にもA4か1ds弱を染めるお手軽な染体験ワークショップも行います。

A4サイズ 2500円
1ds弱の正方形サイズ 500円

初心者でも大丈夫!A4or9cm四方の革の染色ワークショップ 2022年9月7日(大阪府) – こくちーずプロ

 

過去の関連blog:


2 thoughts on “染めるための革靴がこんなに面白い3つの理由

  1. Tabo

    こんにちは、いつもお世話になっております。
    前回の素材博でこの靴を染める企画を教えて頂いてからずっと気になっておりました。
    残念ながら遠方の為、ワークショップに参加するのは中々難しいところです。
    ですのでこちらの靴の単品販売のご予定はありますか?

    返信
    1. l-phoenix 投稿作成者

      Tabo様
      こんにちは。Phoenixです。コメントありがとうございます。
      もちろん単品販売も行います。現在準備を整えておりますので、今しばらくお待ちください。
      現在、発売に先んじてモニターを募集しております。ご興味おありでしたら詳細お伝えいたしますので、こちらからお問合せください。
      よろしくお願いいたします。

      返信

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