先日、Pheonix荷受け場にて。
おや、何をそんなにテンション下がってるんだい、バイトのO君。
「よこいさん、今日入ってきた革が傷だらけでヒドイんです」
なんとなんと。嘆かわしいことではないか。どれ少し見せてみなさい。
「ね、ひどいでしょ。ぜんぜん使えないですよコレ」
***
と、事情を知らない人から見れば傷だらけのサイテーな革のようですが、
実はこれはこれで OKな革なのです。
エ、ナニソレ。ドウイウコト?
というのも今回新しく取り扱いを始めた革は牛でも豚でも馬でもありません。
KUDUという名の動物の革です。
こちらクーズーとかクードゥーと呼びます。
教えて!wikipedia先生!
クーズー/wikipedia
革はバッグなどに、角は楽器の材料などに使われ、ユダヤの角笛ショファーの主な原材料として用いられる(クーズー以外の角でもショファーの原材料になることはある)。南アフリカのサッカーファンが応援に吹き鳴らすことで有名になったブブゼラは、クーズーの角笛が起源とも言われている。現地では肉を食用にもするため、それらを目的にした密猟者が後を絶たない。ジンバブエの国章のデザインには、2頭のクーズーが用いられている。2010 FIFAワールドカップ南アフリカ大会の記念コインにも、開催都市であるムプマランガ州の象徴としてクーズーが描かれている。アメリカの刃物メーカー、コールドスチール(coldsteel)社の発売している折り畳みナイフの一つには、「Kudu」の商品名がつけられている。アフリカでは極端に珍しい動物というわけではないが、日本の動物園では1頭も飼育されていないために、日本では知る人は少ない。
そんなクーズーさん。
アフリカの草原できっと走り回っているに違いない(想像)
馬革でもそうですが、走り回る動物の皮は草木のトゲや小枝等で傷つき易いので、
クーズーの傷の多さもきっとそれに起因するはずです。
ただ、その傷や表情が非常に野性的でありながらもユニークなので、
すでにたくさんのブランドで靴やカバンで使用されている素材でもあります。
普通、傷は革素材のウィークポイントと捉えられていたのですが、
それが特徴になるだなんて、なんて革屋に優しい革なんでしょう(笑)
それにPhoenixのクーズーは、イギリス老舗タンナーCharles.F.Stead社製です。
Charles.F.Stead社といえば、既にPhoenixでも取扱っているスーパーバックの製造元であり、
毛足の整った非常に滑らかなスエードの仕上げが特徴です。
今回のクーズーも床面はスエードとして仕上げられており、
両面使いの出来る革となっております!
非常に滑らかなスエード面と、ユニークな吟面。
もっちりとした質感と漂う高品位。
今までPhoenixには無かったテイストの革でとてもウキウキしております。
丸革ですので先日リリースしたヴィテッロ・フィオーレ同様カット販売不可ですが
カバンに、財布に、靴に、色々な用途でお使い頂けるクーズーネイキッドを
是非お試しくださいませ〜。
商品名:クーズー・ネイキッド
なめし:クロム鞣し
仕上げ:スエード、両面使い
厚 み:2.3mm前後
大きさ:150~200DS (丸革)
DS単価:¥140(+税)
カラー:全4色
焼印率:無
カット:不可
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