スタッフKの『コレ、ええで』#005【ルージュスティック】
~刃物の潜在能力を引き出す凄いヤツ~


普段クリエイター活動をしているスタッフKが、

『これ、ええで』と思う商品を紹介するコーナー第5弾!!

本日紹介する商品は【ルージュスティック】

革包丁スーベルカッターなどの刃物を研磨し仕上げるためのもの」という紹介が一般的ですが…

「どうやって研いだらいいの?」ってよく聞かれるあの工具。

あの工具も、このルージュスティックで簡単に手入れできるんです!

ルージュスティックとは

さて、この【ルージュスティック】

なにそれ?という方もいらっしゃると思うので、まずは簡単に説明を。

ルージュスティック(青棒・青砥)は研ぎの仕上げに使われる固形研磨剤です。

通常研ぎと言えば、砥石を使って研ぎますよね。

でもそれだけでは、実は微視的には刃先は荒れている状態なんです。

そこで、このルージュスティックの登場です。

ルージュスティックで研磨することで刃先を整えることができ、より滑らかな切れ味になります。

 

ルージュスティックの基本的な使い方

ルージュスティックはそのままでは使えません。

一度何かに塗り込んで、そこに刃先を擦り付けて研磨します。

その何かは、例えば革の床面です。

台付きルージュスティックなら、平滑な木製の台に床革が貼り付けてあるので、すぐに使えます。

革包丁などの刃が消耗し切れ味が鈍った時にも、

ルージュスティックで研磨してやることで切れ味が復活します。

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ルージュスティックの使い方【応用編】

と、この様に基本的に革包丁でオススメされることが多いルージュスティック。

さて、ここからが本題です。

ルージュスティックのもう1つの便利な使い方。

ルージュスティックを使う事でへり落としを簡単に研磨することができます。

以下の2つの研ぎ方を紹介します。やりやすい方法でお試しください。

 

■6T leather worksさんから教えていただいた研磨の方法

1.エスコードなどの麻糸にルージュスティックを塗り込みます。

2.あとはへり落としの刃の溝に当てて扱くだけ。

この方法だと溝の形状を保ったまま切れ味を復活させることができます。

6T leather worksさん、情報提供並びに掲載許可 ありがとうございました!

 

■めんどくさがり屋のスタッフKのやりかた~

1.ミニリューター用の羊毛バフにルージュスティックを塗り込みます。

2.回転させたリューターをヘリ落としの刃の裏に軽く当てて研磨します。

軽くちょんちょんちょんと当てるイメージです。

やりすぎると刃の形状が変わってしまうため注意が必要です。

回転速度を調節できるリューターの場合、回転速度は低くしておくことをお勧めします。

速度調節できない場合は、当て方で調節するしかありません。

あとは、回転の向きを気をつけてください。

文章にするのが難しいのですが…

間違っても回転する羊毛バフが刃先に激突するような向きで当てないでくださいね。伝わりますかね?(^_^;)

この方法だと超短時間で終わります。

僕はホームセンターで1000円ちょっとの安いミニリューターを買いましたが問題なく研げています。

速度調節できないやつです。はい。

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一日の作業前にこの手入れをしてあげるだけでメンテナンスはばっちりです。

また、両面へり落としなどの硬い刃材を使用しているへり落とし類は、
ルージュスティックでのメンテナンスがオススメです。
刃物は切れ味命! 是非ともトライしてみてください。

ルージュスティック
台付きルージュスティック
エスコード
両面へり落とし

それでは皆様よきレザクライフを。アデュー。

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