何度か紹介しているフェニックスコートですが質問も来ていますのでその紹介追加説明をしていきます。
過去の紹介記事はこちらで
動画で見よう!自然なコバ処理とパティーヌ仕上げを可能にするフェニックスコート : レザークラフト・フェニックス
コバ処理工程を見てみよう ちょっとまじめに写真をばばんと。: レザークラフト・フェニックス
質問:フェニックスコートの成分にはアルコールを含んでいますか?
含んでいます
質問: アルコール染料なのでしょうか?
アルコール含金染料です
質問:スピランは革に浸透しますが、フェニックスコートは浸透しますか?
浸透します。 塗りムラが出ない様に調整してあります
スピランは染料をアルコールに溶かしただけです。
そのため浸透性は強い分、塗りムラが出でます
フェニックスコートは粘性・各種成分を配合する事で塗りムラが出にくくしてあります
質問:アルコールは革を固くするようなのですが、どの程度固くなりますか?
アルコールだけであれば革は固くなります。 アルコールにより革の油分・水分が抜け出て革は硬化します。
革の種類や状況にて硬さは変わりますので絶対硬くなる、とは言えないですが硬化はありえます。
それにたいしてフェニックスコートはアルコール・水・活性剤・樹脂・染料などのバランスの良い配合により着色した後も硬くなりにくく色止めもいりません
リンス剤の入った着色剤と考えて下さい。
コバ処理材としても染料としてもオススメできます。
質問:フェニックスコート透明は色止めとしても使用できるとのことですが、染料系ということはオイルの浸透にも ほぼ影響はないということでしょうか?
革にもよるので100%影響はないとは言えませんが、影響無いように調整はしています。
質問:ブログを拝見いたしますとタンロー以外にも染めが可能とのことですが、オイルレザーに染色は可能でしょうか?
オイルに染色は可能です。ただ、相性がありますので確実とはいえません。
また、薄い革の色を濃くする、グラデーションをつけるのは可能ですが、濃い革色を薄い色にするのは不可能です。
質問:染色の際は、
(1) 水で革を濡らしたのち
(2) 染色
(3) 乾燥
(4) (2)(3)を繰り返し
(5) オイル入れ
で完成という手順でしょうか?それともいきなり染色ということなのでしょうか?
上記工程でもokですが、水でぬらさなくてもokです。
私は革の表面の油分や汚れを落としてから色入れをします。
水で濡らさず染めてみて不可能だったら濡らしてみる、というのも手です。
フェニックスコートは色々な可能性を秘めている染料でありコバ処理剤です。
透明感のある仕上げを目指すならばベストな選択肢です。
また質問などあればお気軽にしてくださいね。
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