こんにちは。仲地です。
前回、ブートブラックシルバーライン 【スターターセット】の使い方と使用に向いている革について説明してみました。
今回は実際にスタッフの靴に使ってみた結果をレポートしてまいります(゚Д゚)ノ
目次
・スタッフ4人の靴に実際に使ってみました
前回のブログでご紹介した使い方を踏まえ、僕の靴(REGAL)とブーツ、スタッフ小柳の靴(クロムエクセル使用)、スタッフ荒井の靴(Dr.Martens)、スタッフ夏山の靴(海外にて購入のスムースレザー靴)に、、、、、
試してみましたっ!!
□スタッフ仲地の靴 編
冠婚葬祭用で、1年ほど靴箱に眠っていたREGALの靴に試してみました。
※ビフォー
↑埃も汚れも付いた状態です。
※アフター
↑右が磨き終えた状態、左が磨く前の状態です。
↑両方磨いた状態。
写真で見るより、現物の方がより光沢がありますね。顔料でのコーティングが分厚いお陰か、ローションとクリームがかなり伸ばしやすかったので、10分ほどの時間で1足仕上がりました。
□スタッフ仲地の靴② 編
こちらはあまりマメにお手入れも出来ず、仕事用に履いていたブーツです。
※ビフォー
黒ずんだ汚れがかなりついている状態。
※アフター
ホコリっぽい汚れが取れてツヤが出ました。
ただ、革のコーティングがあまり施された革ではなかったのでクリーナーを吸い込んでしまっていました。クリーナーを過度に塗り過ぎるとシミになる可能性がありますね。
□スタッフ小柳の靴 編
続きまして、Phoenixスタッフ内で独特の世界観をもつ、人気急上昇中のスタッフ小柳の靴(the harveyのクロムエクセル使用の靴)に試してみました。
※ビフォー
手入れ前はマットな質感。
※アフター
仲地の靴よりも光沢は控えめです。ツヤがありながらも落ち着いた仕上がりとなりました。クロムエクセルユーザーの方は参考にして頂ければと思います。
※ただし、クロムエクセルはロットによって、表面のオイルの質感にブレがあります。クリーナーとクリームを塗る事によって、それまでの革の質感を損なう場合もあるので、目立たない部分で試してからご使用下さい。
□スタッフ荒井の靴 編
4年ほど使用しているらしいDr.Martensのブーツ。月イチほどお手入れはしてるそう。しかし、数日前におこなったという畑仕事の影響で少し汚れているもよう。。
※ビフォー
※アフター
随所に黒っぽい汚れがあったのですが綺麗に取り除くことが出来ました。クリーナーとクリームの伸びはそれなりでしたが汚れはかなり落とす事が出来ました。
□スタッフ夏山の靴 編
海外の靴作家さんから購入した靴だそうです。左足だけ何かにこすってしまったらしく表面が削れてしまっていました。
※ビフォー
※アフター
細かなかすり傷は綺麗になじんで綺麗になりました!
が、左足の削れは色付きのクリームなどで補色する必要があり、リペアの領域になってくるので今回はこれが限界でした(‘Д’)
・使ってみた感想と注意点
素人の僕でも簡単に綺麗に仕上げることが出来たので、お手入れ&靴磨きに興味のある人には楽しい商品だと思います。ただ、革の鞣し方や仕上げ方の違いから、使いやすい革と使用に注意の必要な革もあるのでご注意ください。
□使いやすかった靴
顔料仕上げでコーティングの分厚い革に対しては、クリーナーとクリームがスッと伸びて汚れも落としやすいし、ツヤもすごく出ました。顔料仕上げのドレスシューズにはかなり使いやすいと思います。
□使用に注意が必要な革
タンニン鞣しの革で素上げの革や、素仕上げの染料着色革に使用する場合は注意が必要です。色付きの革でも使用している染料が水系のものだと色を落としてしまいます。またクリーナーに含まれる溶剤が染み込んでしまいシミになる可能性もあります。
そういった革に試す場合は目立たない部分で試してから使ってみて下さい。
表面にコーティングが無いと汚れが繊維に入り込んでしまうので、汚れを取り除くことはかなり難しくなってきます。
そういった汚れを付きにくくするためにウレタントップなどを使って防汚性を高めておくことをお勧めします。(関連Blog:革のお手入れ、おすすめは?何を使えばいいのかという話。その②)
ヌメ革のお手入れについても今後ブログにまとめていきたいと思います。
以上の点を踏まえて、一度ぜひ使ってみて下さい!!
過去の関連blog:
- 【前編】靴をキレイにしてみよう!初心者さんへもオススメのスターターセット。
- 使用前に革を保護するようなものはある?アリゾナ編
- 植物油と動物油を革に塗布する場合、なにが違うのかという話
- 作り手さんにおすすめしたい革製品の手入れ剤、防カビ剤配合のレザークリンケア
- 革のお手入れ、おすすめは?何を使えばいいのかという話。その②