バッグサンプル師中村さん「ムラキさん、サンプル師、じゃなくて縫製の請負職人つくる教室やろうと思うねん」
んと、それは仕事として縫製をする請負職人さんを作りたいってことよね?今やっている「サンプル師が教えるバッグ教室」ではあかんの?
「あれは型紙作りを教える教室だからねぇ。持ち込まれた仕事を最速できっちりと仕上げる訓練は生徒さんにはさせてないし、させる意味がないでしょ。
だからこの教室では縫製速度を一定のレベルまであげてきちんと稼げるまで育てるよ」
はぁ、あなたはよくまぁ色々考えるわねぇ-y( ´Д`)。oO○
そもそもなんでそんなのやるのよ?
「人がいないからだよ。
メーカーさんから『誰か縫製できる人いない?』と言われることがあるけど、紹介できる人がいない。
もちろん縫える人はいるけど、『納期内に一定の速度で縫える』ってのはとにかく『経験値』つまり『数』をこなさないと身につかない。
その経験値を積める場所であるメーカーや工場は経験者が欲しい、と言う。
経験値を積みたい人もいるけど、メーカーや工場は即戦力を求める。だから経験値を積めない。
ちょっと縫える人はいるけど、経験値が足りないから1つ数百円の仕事を100個仕上げるのに数日かかってしまう。メーカーの常識的な工賃とちょっと縫える人が考える工賃が一致していない。だからこの業界では働けない、と人が入ってこない。メーカーは『この工賃で文句言うなんて!』と嘆いて人を探し続ける。
この悪い循環を断ち切りたいな、と。」
なにを学べるのよ?
「 ミシンの使い方、押えの交換の仕方はもちろん、糸調子、両面テープの貼り方なども教えながらとにかく『数』をやります。
数をこなして一つ一つの速度と精度を高めていくようにします」
型紙は?
「請負職人さんは型紙作成スキルは必要じゃないのでお教えしません。
作りたいものを作る方法は『サンプル師が教えるバッグ教室』のほうで教えます。
食べていくための縫製スキルや考え方を身につけてもらいます。
だから”教室”じゃなくて”道場”です。
同じ理由で裁断もやりません。縫製職人は基本的に裁断と漉きが終わった状態からスタートですから。」
どういうシステムでやるの?
「いくつかのトレーニング課題からはじめますが実際の量産品の作業もしていきます。
どの作業も時間をはかりながら行いますので成長していく様子が数字でわかります。」
よくわからんなぁ( ´・ω・`)
「裁断済みの布の袋未完成を大量に用意しておくよ。
で、それを2分以内に縫えるようになってもらう。1つ1つ縫製のタイムを測ってきちんと記録していく。
タイムを縮めるためには下手間である両面テープはどうもつか、どのように貼るか、ミシンの糸調子はどの状態がいいのか、ハリの状態や向きはどれがベストか。その上でどのポイントに気をつけてミシンを縫うか。袋はどう持つか、ミシンの周辺はどのようにしておくか、などを細かく細かく身につけてもらい、20秒でも5秒でも早く仕上げてもらっていくよ。」
ゴール地点は?どこまで行ったら終わり、なの?
「最初に言っているように請負の仕事が出来る、と思った時点で終わりでいいです。
やってみて大した事ないな、と思ったならもちろんすぐ辞めることは可能です。
メーカーさんから「縫製の請負出来る人いないか?」と言われた時に「いい人がいますよ」と紹介出来るレベルまで鍛え上げますよ。
じゃぁ、これをやったら食べていけるの?
「 確約は出来ませんが、メーカーさんから縫製職人いない、と言われた時に道場を終えた人を紹介します。
だから縫製の技術以外にもメーカーさんとのつきあいかたやミシンはどういうものがいいのか、などもお教えします。」
じゃぁ受講の金額は?日にちは?
*入会金 6000円(バッグ教室の方は不要です)
*受講料 (3時間) 4000円
・(材料代は受講料に含まれています)
*受講日 毎週金曜日 ・10:00〜13:00 ・19:00〜22:00
(毎週金曜日の中で一ヶ月で何回通うかを相談させていただきます)
*場所 サンプル師が教えるバッグ教室 レザークラフトフェニックス3階
*お申し込み ↓
バッグ教室の【お問い合せ】フォームに「お名前」「メール」「電話番号」を記入して
「お問合せ」欄に『請負い職人道場』と記入してください
オチ バッグの請負い職人道場という名前に至るまで
「、、、というような縫製スキルを身に付ける教室やろうと思うねん」
面白いわね。食べていくためのスキルを教えるのか。
問題がひとつあるなぁ。「教室」とはちょっと違うねぇ。
言葉変えようよ。職人養成塾とか職人道場とか。
「職人、という言葉使うのは抵抗あるねんなぁ( ´・ω・`)
ボク自身が職人ちゃうからなぁ」
まぁ、あなたはサンプル師・メーカー兼業タイプで職人、というのとは違うねぇ。
でもメーカーさんは品質や物品管理、職人管理も仕事であり、職人育成も出来るわけだから職人育成塾とかでもいいんちゃう?
「うぅ職人、という名前使うのに抵抗感じる~(´Д`|||) 」
でも「縫製スキルを身につける教室」、という言葉のイメージでは「10分かかる袋縫製を3分に縮めるためにひたすら50個縫って10秒ずつ縮めていきましょう」というような特訓的なものは喚起されないねぇ┐(´∀`)┌
教室、では実際にメーカーで働いている人は興味持たないよ。
『俺は今更学ぶ事ないよ!だってプロだもの!』と思っちゃうから
「メーカーで働いている人にも来てほしいからなぁ。
自分とは違うメーカーさんはどういうふうに縫製時間を縮める技術や考え方をしているか学んで欲しいもの」
ならなおさら教室、という言葉では違うねぇ
道場にしてそれぞれの課程でハードル設けたら?
「この鞄の縫製を3分でやったら2級」「下手間の両面テープ張りも含めて4分でできたら3級」「10個縫い上げるのに15分でできたら4段」みたいな。
このシステムだったらメーカーさんなり経験者ならば「入っていきなり5段からスタート」も可能なわけでしょ。
「ちょっと自分の腕がどれくらいか知りたい」という人にはいいと思うよ。
まぁ、現在業界では鞄認定1級2級とかあるけど、あれは請負職人じゃなくてサンプル師向きの試験だからねぇ。
技術認定試験制度とは | 鞄・ハンドバッグ・小物 技術認定(皮革部門)試験
請負の技術が客観的に判断できる制度がこれを機会にできたら面白いんちゃう?
「請負い職人道場で8段です!」>それならこの仕事あげるよ、とか、工賃これくらいでお願い、みたいな。
「うぅ、それじゃ名前考えてみますよ~」
という流れがあった上での「請負い職人道場」という名前に。
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