【重要!】ブリーナという革について、担当者が語ります【値下げます】


どうも、こんにちは。

自宅でレザークラフトの工具はパンチングボードで整理しています。よこいです。

今までしっくりくるパンチングボード用の留め具がなかったのですが、Twitterのアドバイスを見て、「ボート用のアタッチメント」を試してみたら目から鱗です。工具のくびれにジャストフィット。パンチングボード派の人には是非おすすめです。「スプリングクリップ」で検索してみてください。

さて今日はブリーナ、という革について書きます。

ブリーナってどんな革?

 

取り扱いを始めたのが2020年の秋頃なので2年弱ほど経ちます。

実はそんなに売れてません。

まあ、売れてないから戦略等を見直しを考えたんですが。でも正直なところ

売れない理由が一つしかない革です。

その理由は、売り方が下手くそ

であると思ってます。

革はPhoenixが自信を持ってオススメするので悪くありません。

 

それではここで革の概要をおさらいしてみましょう。

 

商品名:ブリーナ/brina
なめし:タンニンなめし
仕上げ:染料芯通し染め、オイル仕上げ、吟スリ加工
厚 み:2.5mm前後
大きさ:120‾160DS前後(Wショルダー)
DS単価:¥185(税込)
カラー:全3色
焼印率:0%

バケッタ製法による、植物性タンニンで時間をかけて鞣した革に、牛骨などを煮沸して採取した純度の高い「牛脚油」を時間をかけてゆっくりと加脂していく、時間と手間のかかる製法で作られた革です。この製法で作られた革は、革の中に油脂成分をしっかり留め、コシがありながら滑らかで手に吸い付くような手触り感を併せ持ちます。また、見事な経年変化(エイジング)を見せてくれるのも特徴です。

吟面は吟スリ加工(バフがけ)がしてあり、摩擦を加えることによって革に艶がでてきます。

 

これだけじゃ何のこっちゃわからんし、この革の何がいいのかもわかりませんよね。

2年弱経った今、こう見返すと

売れなくて当然だろ、これ。。。

と担当である私は痛感しております。

 

まずはどんな革なのか、ちゃんと説明しよう

作り手さんが革を買うにあたって、何を1番最初に気にするか。

それはまず

「これってどんな革なんだろう」

だと思います。何が良くて、何がダメなのか。さっきの説明文だとノーヒントすぎます。無理ゲーです。担当者の「売る気」を疑いますね(オレ)

なので丁寧にそしてあえて隠していた情報もさらけ出し、どんな革なのかご説明いたします。

 

タンナーはconceria800

イタリア、トスカーノ地方の伝統と由緒あるタンナー、conceria800で作られた革です。ここのタンナーさんの革は他にもトスカーノリスシオオイルブレッドを取り扱っておりますが、Phoenix好みの革です。


オイルブレッド

必要最低限な仕上げで、革の表情を損なうことなく、また経年変化による革の面白さも楽しめる。まさにレザークラフトに打ってつけの素材を作ってくれるタンナーさんですね。

厚み、仕上げ、共にレザークラフト向けの革です

この革の特徴として

・厚み2.5mm

というのがあります。2.5mmって分厚くない?と思われるかもしれませんが、イタリアンレザーの十八番、バケッタ製法により、程よいコシを残したもっちりした仕上がりです。しなやかで、触り心地もよく、とても扱いやすいタッチ感です。(バケッタ製法がわからない人はお父さんとお母さんに聞いてみよう!)

もちろん原厚のまま使ってもいいし、漉き加工してお好みの厚みにしてもらってもOKです。
元厚2.5mmって丁度いいんですよね〜。

 

・吟スリ加工

この革の最大の特徴は何と言っても「吟スリ加工」です。

吟スリ加工というのは、「吟面(革の表面)を擦る(する)加工」のことで、目的に応じて様々な番手のペーパーで革を荒らします。あまり番手の小さいもの(荒いもの)でやってしまうと革の表面が傷んでしまうので、多くは番手の大きい(目地の細かい)ペーパーで擦ります。

百聞は一見にしかず。比較してみましょう!

こっちが吟スリじゃない革の表面(トスカーノリスシオ)で、

こっちが吟スリの革の表面(ブリーナ)です。

色がすこーし濃くなるのと、是非とも拡大してもらいたいのですが、
擦ることで表面が荒くなります。

もちろん吟面が弱くなるほど擦ってはいないので、強度的には問題ありません。

これのメリットとしては、摩擦艶が出やすくなり、経年変化が非常にカッコよくなります。

大切なのでもう一度言いますね

 

経年変化がめちゃくちゃカッコよくなります

擦ると色が少し濃くなります(右側)

ツヤピカーン

非常に分かりにくい写真で恐縮です。右側だけツッヤツヤです

THE AGINGって感じですね。

この辺りがこの革の特徴であり、面白さだと思います。

 

色展開を増やします!

今までは

・ナチュラル

・グレー

・ブラック

のどちらかというとトーンの低い地味な色展開でやってましたがリニューアルに伴いドンっと色数が増えます。全12色!よりどりみどりでございます。

<新色紹介>

優しいブラウン/cotto

濃いめの焦茶/t.moro

山吹っぽい黄色/miele

くすんだサーモンピンクなオレンジ/mattone

これぞイタリアの赤!/fuoco

淡い緑色/verde

絶妙にいい色出してるオリーブ/oliva

1番人気になりそうなブルーグリーン/petrolio

king of 定番のネイビー/marine

これらが新色として加わります!頼もしい奴らです!

ついでに、既存色も紹介しておきます。

 

革そのものを楽しむナチュラル/naturale

流行り色!間違いなしのグレー/smog

重鎮のブラック/nero

以上12色でみなさまのご注文をお待ちしております!

 

 

値段を下げて販売できるようになりました!

先に謝らせてください。今までの値段で買ってくれたいたお客様には不義理なことかと思います。ごめんなさい。

今回、この革の販売戦略を見直し、色数も増やして、在庫量も増やして勝負することを決めました。

その背景としては、私としての賭けです。革そのものの質やクラフターの皆さんが何を求めているのか。そういったことを考えて、今この革こそ必要とされているのじゃなかろうか、という革担当としての勘です。

そしてこの革を本気で取り組む(今までも本気でしたが)ためには当然Phoenix単独でどうにかできる問題ではありません。

品質の安定や、供給の安定といった点でタンナーさん側にお願いする必要があり、数ヶ月前より相談を重ね、今回一つの決着を見ました。1月よりリスタートさせていただきます。

そして、今回仕入れの効率化や製造の状況をすり合わせて、大幅な値下げが可能となりました。

 

・革素材

<旧価格> 185円/DS (税込)

<新価格> 165円/DS(税込)

・A4サイズ切革

<旧価格> 2,662円(税込)

<新価格> 2,530円(税込)

昨今は値上げの話ばかりで辟易しています。今回はそういったどんよりした気持ちを吹き飛ばしたいが為に少し無理をしてはいますが、これでいい風が吹き始めるのであればいいやん、くらいの気持ちです。

なのでたくさんの方にこの革を使ってもらいたい。レザークラフトを楽しんでいただきたい。

ただただそう願います。

 

おさらい

1 タンナーを公表しました。conceria800というイタリアのタンナーさんの革です。

2 吟すり加工でエイジングが面白い、Phoenixおすすめレザーです。

3 色数を増やします。全3色改め全12色になります

4 値下げしました。 DS単価165円(税込)で販売します。

 

是非ともこの機会に使ってみてください。

 

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