メタルスタンプで気軽に金具に刻印してみよう!-使い方とコツ編-


こんにちは。Phoenixの長嶋です。

Phoenixに入社してからはながらく金具部門で働かせて頂いて「金具って革と同じくらい奥深いなぁ」と日々感じております。

今回は、Phoenix取り扱いの金具を気軽にアレンジできる「メタルスタンプ(彫金用刻印)」を紹介します。

まだご存知ない方には是非知ってほしい金具の魅力、伝われば嬉しいです。

□今回紹介するのは「メタルスタンプ(彫金用刻印)

メタルスタンプは金具に刻印が打つことが出来る工具です。

刻印のサイズ(縦)は 3.0㎜1.5㎜があります。

3.0㎜には「大文字」「小文字」「数字」「句読点・記号」の4タイプ。

1.5㎜は「大文字」「小文字」「数字」の3タイプがあります。

・使い方

使い方自体は刻印棒を金具にのせて直接打ちつけるだけですが、綺麗に打つためにはいくつかコツがあります。

何度も失敗経験があるので書き記しておきますね。

・土台が大事

まず重要なのは土台です。

オールマイティプレート(カシメ・ホック打台)

ステンレス打板

ゴム板などではなく、金属製のオールマイティープレート(の裏面)やステンレス打板(の鉄板面)などを使用します。

土台はゴム板なりでも打刻自体は可能です。

しかし、下の土台が硬くしっかりした物でないと土台の反発が得られず、刻印がクッキリと打刻されません。

机の上で打つ場合も、天板の真ん中なりで打つと衝撃が下に逃げてしまいます。

ですので、机の脚の上で打つ事をオススメします。

これにより衝撃が逃げにくく、打刻もしっかり入りやすいです。

・金具がすべらないように両面テープで固定する

両面テープ

金具をそのまま乗せても打刻しても良いのですが、打刻した際にスベってしまい綺麗に刻印できない可能性があります。

そこで便利なのが「両面テープ」。

土台に両面テープを貼り付け、その上に金具を置きしっかり固定させることで作業が安定します。

・「打刻の順番」をメモなどできちんと確認する

刻印時によくあるミスの一つが「打刻ミス」です。

例えば「PHOENIX」と打ちたかったのに頭の仲のイメージだけで作業してしまうと

「PHONIX(スペル抜け)」「PHEONIX(つづり間違い)」 

と、打ってしまうことが多々あります。

これを防ぐ為に、打刻したい文字を見ながら(できればチェックもいれつつ)作業することをオススメします。

これだけでもずいぶん打刻ミスを減らすことが出来ます。

・文字と文字の感覚をきれいに保つには?

均等な間隔で打つ場合も少し工夫すると打ちやすくなります。

①ペンで印をつける

ペンで等間隔に印をつけて打刻する方法。

これを目印に打刻していきます。

打刻後はアルコール性の液体などで拭き取り、ペンの跡を消してください。

②打刻前に金具をピカールで磨いておく

ピカールなどの金属磨きで磨くと、金具に刻印をのせた時に反射して見やすくなります。

ピカールで磨く前

ピカールで磨いた後

上記で紹介した方法以外にも、まだうまく打つコツはあると思います。

「こんな方法もあるよ」

など、他にも良い方法があればお教えいただければ幸いです。

・中央に綺麗に打ちたい

真ん中の文字から打つ順番に打つ。

これも中央揃えで打刻するならおすすめの方法です。

「PHOENIX」の場合だと、「トータル7文字」でド真ん中の文字は「E」です。

ここから打刻していき、中央のバランスを最初に取ると仕上がりが綺麗にいきやすいです。

画像の刻印は数字の順番に打刻しています。

・クッキリと綺麗に打つコツ

いきなり一発で強い力で打ち込もうとすると、滑ってしまったり垂直に力が加わらず文字が綺麗に打刻されない場合があります。

イメージとしては、最初は「釘を打つように」軽くコツコツ打ってもらい、ある程度手応えを感じたら最後に少し力を入れて打ってみてください。

□革に使えるの?

結論から先にいうと「革にも使えます」

ただ、革に使う場合は少し注意点があるので触れておきますね。

革用の刻印の場合は文字の高さ(上記画像丸枠部分)があるので、多少強めに打ち込んでも枠の跡はつきにくいです。

一方で、メタルスタンプの方は文字部分の高さ(上記画像)が低いので、強めに革に打ち込んでしまうと下記画像の様に刻印の丸枠がめり込んでしまいます。

金具の場合は革ほどめり込まないので、文字の高さがないのかもしれませんね。

柔らかくフワフワした革や1.5mmサイズの刻印はサイズが小さいので、跡が残りやすい傾向にありますね。

ある程度、硬く詰まった革は刻印がしやすいです。

□参考作業動画(Instagram)

①メタルスタンプ使ってみました

真鍮製のバングルに3mmと1.5mmのメタルスタンプを使って打ち込んでみました。

②真鍮プレートに『Phoenix』と打ってみた

作業の際は、『テーブルの脚の上』『土台』『何を使って打つか』この3つが重要な要素かと思います。

□刻印におすすめの金具たち

・PHブラスバングル 8mm【ワイド】

PHブラスバングル 8mm【ワイド】

PHオリジナルコイントップ 6サイズ

PHオリジナルコイントップ 6サイズ

・真鍮プレート 2タイプ

真鍮プレート 2タイプ

・ブラスタグ

ブラスタグ

真鍮製 スクエアプレート 2サイズ

真鍮製 スクエアプレート 2サイズ

真鍮製 ドッグタグ 2タイプ

真鍮製 ドッグタグ 2タイプ

・ブラスピック

ブラスピック

・アミナスカラビナ

アミナスカラビナ

・プレートフック

プレートフック 真鍮

□揃えておくと便利な商品

・ブレスレットプライヤー

ブレスレット用プライヤー

ブラスバングルなどを曲げるための工具です。金具の曲げたい箇所をはさむことで、簡単に曲げることができます。

先端部分は樹脂製で、金具へも傷がつきにくい仕様となっています。

・ペイントマーカー

ペイントマーカー(彫金刻印用)

メタルスタンプで刻印した文字や模様に色をつけることによって、よりはっきりと見えるようになります。

ペンタイプなので簡単に素早く、手を汚す事なく作業ができます。

ブラック・グリーン・シルバー・ブラウン・ゴールドの5色からお選びください。

※1

※2

※3

《使い方》
ペイントマーカーを刻印した文字や模様の凹み部分に数回塗って色をつけてください。(※1)

5分ほど乾かします。(※2)

その後、乾いた布などで余分なインクを拭き取ってください。(※3)

長くなってしまいましたが、ここまでお付き合い頂きまして誠にありがとうございます。

今回は金具への刻印方法を紹介してみました。

金具を使って作品の幅をぜひ広げてみてくださいね。

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