モノづくり人に捧ぐ。「カッティングマット」で変わる究極の切り心地について。【新発売│-切られ役- 日本製】


皆様こんにちは。
日々、レザークラフトフェニックスで工具オタクをしているアッキーです。

レザークラフトを始めて数年、様々な工具を買ったり店内のサンプルを試したり…。
それはもう沢山触ってきました。時間もお金も使いました。

もちろんカッティングマットもビニール板も沢山触りました。
そんな私が惚れて以前より取り扱いをスタートした「カッティングマット」が非常に良い商品なので、ご紹介させてください。

その名もプロ用 カッティングマット -切られ役- 3mm 日本製!!!!

製造業者さんにお願いして、特別にフェニックス特注仕様も販売開始しました。

 

■ “究極の切り心地” が指す意味

早速本題です。はじめに。

ブログタイトルにある、「 裁断作業における  “究極の切り心地” 」とはなんなのか。
もっと言えば「 “使いやすいカッティングマット” 」とはなんなのか。

革を切る人。布を切る人。紙を切る人。求めることが若干違うのかもしれません。
しかし、“切る人” が共通して求めることと言えば…?

・ 刃が食い込み過ぎない
・ 刃が滑り過ぎない
・ 劣化しづらい(剥がれない)
・ モノが見やすい(映える)
・ 頑丈で厚みがある
・ 気軽にパパっと買いやすい
・ 良心的な価格設定

ではないでしょうか。
(あれ、書き出してみると結構多いな)

これらを求める方は、 切られ役大変オススメです!

 

■ プロ用 カッティングマット -切られ役-とは

切られ役とは
「コスパ◎!切り心地と品質を極限まで求めたカッティングマット」です!

 

切られ役は大阪の町工場で製造されていますが、この工場は普段 “裁断加工” を請け負っている工場さんです。

言うなれば、モノを切るプロ ですね!
そのプロ達が、試行錯誤の末にたどり着いたカッティングマットが切られ役です。

100回の説明よりも、1回の体験!
お求めやすい価格性能に満足していただけると思います!

スーーッと刃が入っていく感じはクセになりますよ♪
私も初めて使用したときは「なんかいつも使ってるカッティングマットと違う!」となりました。

販売開始からしばらく経っても売れ続けているのには理由がありますね!

 

■ 100均のカッティングマットと何が違うのか

結論、作りと製造方法が違います。

詳しくご説明いたしますね!

一般的なカッティングマットは、「切る面の軟質層(表面)。それを支える硬質層(中層)」の2種類の素材 で構成されています。

両面使える商品が多いので、「軟 – 硬 – 軟」の3層構造 となっていることが大半です。

その中でも100均の手に取りやすい価格帯のカッティングマットは「層の数が少ない。層同士を接着剤で接着。」など、製造効率に富んだ構造となってます。
(決してこれが悪というわけではありません)

 

では、切られ役はどんな作りで、どんな構造なのか。
切られ役も「切る面の軟質層(表面)。それを支える硬質層(中層)」の2種類の素材 で構成されてます。ここは同じです。

しかし!
層の数が「軟×2 – 硬×2 – 軟×2」と、贅沢な6層構造 です。

さらに!
この層同士も 接着剤で接着しているわけでなく、表面を熱処理して一体化 させています。

そのため6層構造ではありますが、実質1層のような扱いとなるくらいの感覚です。
この作りと製造方法のおかげで “究極の切り心地”“高耐久” を実現できております。
(層同士の表面を溶接しているようなイメージが近いです)

 

層が多いと何がいいの?

文章では伝えづらい部分ですが
軟質と硬質の層を重ねることで、刃を入れて「食い込むんだけど、しっかり滑ってくれる」という不思議な感覚となり、純粋に切ってて楽しく精度も高くなりやすいです。

「刃を入れて進めると摩擦で少し引っかかって、力を込めたら思った以上に切っちゃった」というあるある現象が起きづらいということも嬉しいポイントですね♪

当たり前ですが、ただ層が多くしただけでは極上の切り心地は生まれません。
さまざまな調整を繰り返した結果、切り心地も良くなってます。
まさしく「切られ役」という名に恥じない性能です!!

 

接着剤と熱処理は何が違うの?

接着剤で層同士を接着していると
「いずれ層が剥がれていくる」「層同士がズレる」
という、劣化にともなう問題がでてまいります。

しかし熱処理の場合は、2つを1つにしているので剥がれるということがありません。
なので、層同士がズレることもありません。

劣化を気にしないで良いのは、嬉しいですね♪

 

■ ここは買う前に注意してほしい

良いところばっかり書いていても逆に怪しいですよね!
安心してください!今から注意点(懸念点)もしっかりとお伝えします!

 

▶ 1つ目「におい」

グリーン購入法適合品であるPVC(ポリ塩化ビニル)は素材特有のにおいを持っております。時間の経過とともに穏やかになっていきますが、パッケージから出した瞬間は少しインパクトのあるにおいを感じるかもしれません。
においに敏感な方はご注意ください。

▶ 2つ目「熱に弱い」

これは切られ役だからというよりは素材の特性上、熱により変形するおそれがございます。特に直射日光は避けて保管してください。また立てかけて長時間保管すると反り癖がついてしまうことがございます。道具として長く愛用していただくためにも高熱と直射日光を是非避けていただきたく思います。

▶ 3つ目「溶剤でマス目が消えるかも」

通常仕様限定ですが、マス目のインクが油性のため溶剤を使用すると溶けてしまう可能性がございます。
“染色を行う方” や “ゴムのり(溶剤性 接着剤)で 接着を行う方” はマス目に付着しないようにご注意ください。
溶剤をご使用の場合はマス目のない裏面でのご使用がおすすめです。
また、状況によって付着した際に薄いシミになってしまうことがございますが、機能性には問題ございません。

▶ 4つ目「穴あけポンチや菱目打ちの使用は避けたほうが無難」

もちろん使えなくはないです。しかし頑丈に製作していると言えど”突き”に対しては厚手のゴム板ビニール板に比べると劣ります(物理的にゴム板やビニール板よりも厚みも薄いので)。少しめんどくさいですが、穴あけ作業のような”突き”の作業をする際は切られ役の上にゴム板やビニール板を敷いて使用いただく方がオススメです。

 

■ 通常仕様とフェニックス特注仕様の違い

・通常仕様の特徴は?

通常仕様は、A4・A3・A2・A1というサイズ展開で片面にメモリがあります。

慣れ親しんだマス目付きカッティングマットの仕様です。
黒と白の色合いに合わせてメモリの色も馴染む色合いにしてくれているので、おしゃれです。

マス目が欲しい!という方はこちらがおすすめです。
裏面は無地となっており、無地の面も使用可能です。

 

・フェニックス特注仕様の特徴は?

レザークラフター向けに特化した、絶妙なサイズ展開と両面無地が特徴です。

通常仕様にあった、片面のマス目をなくして両面無地にしています。
また、マス目がない分お求めやすい価格になってます。

マス目をなくしただけではありませんよ!
サイズ感については、レザークラフト用皮革では定番なカット革(A4サイズ・A3サイズ)がすっぽり入る “〜「が」入るサイズ” という絶妙なサイズ展開を特注しました!

 

また、デスクマットサイズ(300×600)という絶妙なサイズも特注して取り揃えております。

これは私がずーとあったら便利だなーと思っていた、ありそうでないサイズ感なので利便性には自信ありです!

「大きいサイズ買ったけど、結局前の方の一部しか使ってないな…」とよくあるお悩みに答え、机に置きやすいサイズです。

 

デスクマットサイズのおすすめの使い方として

縦置きすることで大きい革も切りやすい

デスクマットサイズは比較的持ち運べるサイズなので、床に敷いて大きい革の荒断ちやベルト革の裁断に便利です。
大きいサイズのカッティングマットを机から移動させるのは大変ですが、デスクマットサイズなら容易です♪

 

■ 値段

2025年 10月時点で以下のとおりです。(すべて税込)
ご確認時期によって変動している場合がございますので、予めご了承くださいませ。

 ▼ 通常仕様(片面マス目あり)
・A4サイズ
→ 【白】980円 /【黒】890円
・A3サイズ
→ 【白】1,850円 /【黒】1,680円
・A2サイズ
→ 【白】3,090円 /【黒】2,811円
・A1サイズ
→ 【白】4,571円 /【黒】4,150円

 

 ▼ フェニックス特注仕様(両面無地)
・A4「が」入るサイズ
→ 【白】900円 /【黒】825円
・A3「が」入るサイズ
→ 【白】1,466円 /【黒】1,339円
・デスクマットサイズ
→ 【白】1,614円 /【黒】1,466円
・A2サイズ
→ 【白】3,025円 /【黒】2,750円円

 

■ 個人的にここがアツい

切られ役の性能としてのアツさは語ることができたので、最後にアッキーの「個人的にアツいな」と思うポイントを書いて終わります。

ズバリ、「置いたモノが映える!見やすい!」

ご存知のとおり、今は大SNS時代。

そして作業環境にもおしゃれを求める時代。だと感じてます。

動画映え(写真映え)するにはどうするか、と悩まれる方も多いのではないでしょうか。

切られ役の色は黒と白なので、手元動画や作品の動画を撮る際の背景にはピッタリですね!!
フェニックスでもオンライン接客をする際や金具の写真を送る際に、切られ役の上に置いて伝えたりしてます。

また、色味もシンプルなので作業場や部屋にも馴染みます。
黒と白のカッティングマットって、案外探すと全然見当たらないんですよね…。

フェニックスのSNS担当をしている私だからこそ、気づきました!

 

■ まとめ

いかがだったでしょうか。

良い意味で「性能に対して価格が釣り合ってない商品」です。
カッティングマットが変わるだけで切れ味も上がったように感じるので、コストパフォーマンスは非常に高い商品です。

レザークラフト初心者の方から熟練者まで! さらには革の裁断以外でも! 幅広くおすすめできます。

なんば実店舗から近いお客様はサンプルも展示しておりますので、お気軽にお試しくださいませ。

 

体験いただいたお客様からの「え!?全然違いますね!」、「なんか裁断が上手になった気分です」などの声が聞こえてくるたびにニヤニヤしてます。
また、カッターでの裁断は切られ役。革包丁はビニール板など、使い分けているお客様も多くいらっしゃします。

 

レザークラフトでは土台側も同じくらい重要な場面が多いです。
“切り役の魅力(切れ味)”を引き出すには、脇役である”切られ役(土台)”も非常に重要ですよね。
”脇役(切られ役)”にもこだわることで、裁断がもっと楽しくなるかもしれません♪

お読みいただき、ありがとうございました!
本当に良い商品ですので、ぜひご検討を!

 

特にデスクマットサイズは市販ではなく、反応はどうだろうと…不安の中スタートしたチャレンジサイズだったので、売れると個人的にガッツポーズしてます(^o^)v

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