こんにちは!いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
お客様とPhoenixのオールマイティプレート、なかちです。
nijigamitoolさんが、コバの仕上がりと磨きやすさにこだわって作った
新型ウッドスリッカーが新たに仲間入りしました。
このウッドスリッカー、お高いですけど、超こだわってます。
材料には黒檀よりも更に硬い アフリカン・ブラックウッド を使用しています。
この材木は グラナディラ とも呼ばれ、
木管楽器に使われるほど硬く緻密で材面も滑らかなのが特徴です。
ちなみに、水に浸けたら沈みます。それぐらい詰まってて重みがあります。
これらの特徴がコバを磨いて綺麗に仕上げることにも
非常に有効なのは言うまでもありませんよね。
nijigamitoolさん曰く、めっちゃ削るの大変だそうですw
形状にもこだわってます。
コバ磨きという作業はコバに圧力をかけながら押さえて磨くと思うのですが、
このウッドスリッカーは三角柱のような形状にすることで、
コバを磨く水平動作が下方向への力も生み、
押さえる力を助けるように考えられているのが最大の特徴です。
カーレースのF1とかが好きな方は、ダウンフォースと言えば伝わりやすいかも(吉川説)
あと、パッと見ぶっきら棒な形状をしていますが、
握ってみると、滑らかで程よい重みがあるので妙にしっくりくるんです。
で、いろいろ思い起こしてみたところ、辿り着いたのがスマホでしたw
スマホを持った時の指のかかり具合が似てたんです。
そらしっくりくるはずですよねーw
溝の長さも30mmあるのでしっかり安定して面で磨けるのもいいし
三角柱の鋭角側は溝を回り込ませてあるので入り組んだ箇所も磨くことができます。
で、nijigamitoolさんに聞いてみました。
なかち「なぜこんな形状のスリッカーを作ったんですか?」
nijigamitoolさん
「先ず点でコバに接する、コーン型のスリッカーでは効率が悪い。
線で接する直線的な平らなものが磨きの効率が良い、という声を受けて製作を始めたんです。」
なかち「確かに最近は円柱型のスリッカーが主流ですが、
あれは製造コストを抑えることが目的の形状とも言えますね。
クラフト社のウッドスリッカーは平たい形状で、点ではなく面で磨ける形状をしていましたが、
廃盤になってしまいましたからねぇ」
nijigamitoolさん
「しかし、まるっきり平らな部分のみで構成してしまうと
僅かな内Rや入り組んだ部分がフォローできず
そういったパートを磨く際にいちいち別のスリッカー用意しなくてはならず不便です。」
なかち「確かに!」
nijigamitoolさん
「それで、真っ直ぐな広い面とそこから折り返す短い曲面という構造を思いついたんです。」
なかち「それで三角柱になったんですね!」
nijigamitoolさん
「そこから試作を重ねていったんですが、ある時ふと気付いたんです。
これは左利きの人には使えないと。」
なかち「で、ウッドスリッカー史上初(多分w)の左利き用が誕生したんですね!
僕左利きなので、めっちゃテンション上がってます!ありがとうございます!」
nijigamitoolさん
「正直、こだわりすぎてちょっと後悔してます(^_^;)
コバを磨く為の溝など、肝心な部分は手作業での微調整がいるから作るの大変なんで・・・」
なかち「えーーーーーっ!?((((;゚Д゚)))))))」
で、ちょっと磨いてみました。
昭南多脂ベンズのハギレにトコフィニッシュを塗って磨いただけです。
店頭にはサンプルもご用意していますので、
試したい方はスタッフまで。
過去の関連blog:
- nijigamitool製 先端コバ磨き モデルチェンジ
- スタッフKの『コレ、ええで』#002
- 簡易クリッカーであるエキセンプレス1台限定で販売します。
- コバを半端に光らせたい、という場合にどうするか。反射の考え方
- 17.3/24.25(金・土)本日は革日和♪2017春 IN大阪 最強クリッカー対決や印刷出来るタンナーさんやら