こんにちは、吉川です。
2週間ほど前から、
新しい革が仲間入りしています。
イタリアのトスカーナ州にあるタンナー
コンチェリア・ラ・ブレターニャ社(CONCERIA LA BRETAGNA)が製造する、
『アリゾナ』という革です。
今までフェニックスで扱って来た革と雰囲気、方向性は同じだけど、
これがまた違った提案ができる革なんです。
まず、一番大きく提案できるポイントは、
“芯通し”であるということです。
サンプル帳もご用意したのですが…
断面を見て頂ければ、お分かり頂けると思います。
今までは、芯通しになっている革と言えばルーベしかなかったのですが…
ルーベはコンビ鞣しです。
タンニン鞣しで芯通しというのは今回が初めてになります。
そう言えば、ルーベの新色ピンクをようやく画像に追加できました。
あと、ルーベのお試しサイズも作ってみました。
サンプル帳を作るほど色展開できていないので、急遽用意した次第です。。。
話が逸れてしまいました、すみません。
芯通しの話に戻りますが、
実はフェニックスでは、タンニン鞣しで芯通しされた革を敬遠して来た経緯があります。
理由は長くなるので、詳しくは別の機会に書きますが、
そんな中、以前から芯通しを目当てでご来店頂くお客様も多く、
僕たちが納得できるタンニン鞣しの芯通し革を探していたところ、
アリゾナに行き着いたということです。
2つ目のポイントは、
“ショルダー”だということです。
今までフェニックスでショルダーと言えば、
靴製作用の中底用Wショルダーしかありませんでした。
鞄や小物にお勧めできるショルダーの革は初めてなんです。
そして、ヨーロッパのショルダーは…
ほぼ四角い形にトリミングされているのが嬉しいんです!
元々は入り組んだ形をしているのですが、
トリミングされていることで、取り都合が向上しロスが減るんです!
ありがたや、ありがたや。
ショルダー部分は、ベンズ部分に比べて繊維は若干粗くなりますが、
鞄や小物としてであれば、強度は十分です。
横方向に流れるようなシワがあるのも特徴で、
作品に取り入れる事で、革らしい表情を印象付ける事ができ、
また1点ものとして付加価値を付ける事もできます。
“今までも、
タンニン鞣しの染料染めの革が大好きで、
いろいろ定番でやってきましたが、
今回のアリゾナも方向性は同じ、
でも、今までの革と被らない”
ご理解頂けましたでしょうか?
しかも、天然のシボ有り!!
しかも、いきなり12色展開!!
しかも、夏に2色追加予定!!!
それに伴い、色の名称を変更させて頂きます。
BRN(ブラウン)→ CML(キャメル)
BLU(ブルー) → TQS(ターコイズ)
新たにブラウンとブルーが仲間入りする予定です。
出だしからややこしくなりますが、よろしくお願い致します。
商品名:アリゾナ
なめし:タンニンなめし
仕上げ:染料仕上げ
厚 み:2.0mm前後
大きさ:100~160DS前後(Wショルダー)
DS単価:¥145(税込)
カラー:全12色
焼印率:0%
カット販売も可能です。
過去の関連blog:
- 《革》アリゾナの新色が思いのほか早く入荷しました
- 100%タンニン鞣し羊革、 “アーリットシープ”(Made in Italy)
- ルガトーのフラップロングウォレット by 6T
- バサラの床面が染まっていないのには、 ちゃんと理由があります。
- CREATE LIVE MARKET VOL1 に行って来ました ~9/6(日) 神戸北野工房のまち