【バックナンバーシリーズ】2011年9月11日:阪急百貨店メンズ館で新喜皮革さんのデモンストレーションを見てきたpart1 グレージング


毎週日曜日はブログ、バックナンバーシリーズの日です。

以前のサーバに保存されている昔の記事で、今でも役に立ちそうなものを引っ張って改めて日の目に当てよう!

みなさん、気づきましたか?

そう!先週日曜日はバックナンバーをお休みしました。
不肖、私。風邪をひいてしまいまして。お休みいただいておりました。

3日ほど寝込んでおりましたが、なんとかPCRも陰性でしたので既に復帰しております。

風邪をひきやすい私としては、毎回PCR陰性の結果を持って帰らないと職場に復帰できないのが何ともはや。今回で5回目のPCR検査ですよ、ほんと。。。とほほ。
そんなわけで健康管理には今後も気を付けてまいります。

さて、今回はいつもと毛色の違うバックナンバーを紹介しようと思います。

11年前の記事ですが、当時は梅田阪急メンズ館という大阪の一等地でこんなおもしろい催しが開催されていました。

昨今はコロナ禍ということでイベントは自粛が続き、なんとなーく人の動きも気持ちも曇り気味でしたが、今年のGWくらいからなんだか賑やかになってきてる気がしてます。

またこんな面白いイベントがあったらいいなー、という願いも込めて振り返ろうと思います。

それではご覧ください。
2011年9月11日の記事

阪急百貨店メンズ館で新喜皮革さんのデモンストレーションを見てきたpart1 グレージング

序文:バックナンバーシリーズとは?

 

Phoenixはここでブログを2014年から書いていますが、実はそのもっと前から他のサーバで書いていました。訳あって現在のサーバへお引越ししましたが、1400ほどあった旧サーバの記事はお引越しできず、そちらのサーバに置きっ放しとなっております。
(旧サーバのブログはこちら

現在でも古いブログはご覧頂けますが、別サーバの記事なのでブログ内検索などでは引っかかりません。

有益な情報がたくさんあって、とってももったいないなー、と日々思っていたので、これから少しずつ【バックナンバー】としてこのブログ用に再編して掲載していこうと思います。

古い記事の引用となりますので、表現が古かったり今ではもっと便利になっていたりしますが、これは当時のまま載せようと思います。

他にも価格が当時と異なっていたり、登場人物がすでにPhoenixを去った人だったりしますが、こちらは誤解を避けるためにも、ご本人への配慮もあり伏字や編集したものとさせていただきます。

予めご了承ください。

本文:今思うと夢のようなイベントだったなあ。。。

(編集注釈)※こちらの記事は2011年のイベントを振り返って紹介しております。

9月6日(火)に阪急百貨店メンズ館 エキシビション-メンズ館ナイト、というイベントを
見てきました。

エキシビション-メンズ館ナイト?なんすか、それ
「阪急メンズ館が常連のお客様を呼ぶイベントや。
ここに新喜皮革さんがお店を出しているから、そこでデモンストレーションをやるそうな」

でもんすとれーしょん?なにやるのよ
新喜皮革といやぁ、コードバンだからそれを鞣すとか??
「半分正解やな。
グレージングをするねん、みんなの前で。」

グレージング!?あの機械ってかなり重そうだし、200Vの電源いるだろうに
「で、グレージングした革を皆の前で裁断して、俺が縫うねん。
ミシンも移動や」

あぁ、それで小物職人であるあなたが行くわけですな。
最近忙しいわねぇ、車氏
「せやな。見に来るか?」

そりゃそんな楽しげな催しは喜んでいくさ!

阪急メンズ館エキシビジョンナイトってやつがどんなイベントかは
下記の他のblogさんの記事を参照してください。

阪急メンズ館 FASHION EXHIBITION  NIGHT !!


※8:00頃から新喜皮革さんの紹介です

20時頃に到着すると1時間に1回、グレージング実演をしているとか。

館内はお酒も振舞われていました。
てらてらと他のブースやお店も覗きつつも新喜皮革さんを見る。

実際の時間よりもちょいと早めに実演は行われていました。

こちらがグレージングの機械と新喜皮革さんの偉い方です。

わかりづらいですが、先端部分の瑪瑙(メノウ)の円柱が
尺取虫のような動きでコードバン表面を撫でていきます。

メノウ部分

下がグレージングをかけていない状態。
上がグレージングをかけた状態です。

ガラスやメノウでグレージングをかけることで表面が平滑化されます。
平滑化される、ということはそれだけ光を反射しやすくなります。
そのためピカピカッ!と輝きます。
薬品を塗ったように見えますが、革とタンニンなめし、そして
グレージングの技術が合わさることでこのように輝かしさが出ます。

当社が扱っている昭南グレージングベンズも基本は同じです。ベルトなどに使うのならばほんとに一級品ですよ、
うちの会社のベンズ革は。

コードバンにせよ、ベンズにせよ緻密な繊維を持っている革じゃないとこの
グレージングで美しい輝きは出ません。

ぬっとりとした輝きが。

あまり表に出てこない技術ですし、この機械もよくまぁ姫路から
持ってきたものだな、と感心しきりです。そもそも阪急さんは200Vなんて
電源をよくフロアにひいていたなぁ
「それがな、聞いた話によるとこのために200Vの電源引っ張ってきたとか、、」

!!新喜皮革も阪急も恐ろしいことをやるものですわ

さて。
次はこのグレージングしたコードバンでどのように実演財布が作られていくか、というお話をば。

過去の関連blog:


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