1枚目のようにコースターを作成しているのですが、ヘリ落としする際に曲線だと2枚目のように革がビビってしまいます。
ビビるってのがよくわかんないな??
「ビビるってのは2枚目にあるように、こう、ヨレヨレっとなるような、、」
あぁ、なるほど。シワが出来ているような状態ですね。これによりきちんとヘリが落ちない、というケースですね。了解です。
考えられる事態がいくつかありますので、見極め方とそれぞれの解法を書いておきますね。
革や技術の質問は答えるのがとても難しい
基本的に革の場合は実際に触らないと回答が出来ないケースがほとんどです。これは同じ”革素材”、といっても鞣し方、厚み、表面仕上げ、ハリやコシ、生体の違い、など様々な要素が考えられるからです。
また質問者さんのレベルによります。これは「初心者は質問するな」という意味では決して無く、「どの程度まで説明したほうが良いのか」によります。
「僕は完全な初心者なので全部教えて!」と言われることもありますが、これをやりすぎると既存の教室業や本に対してとても失礼になりますので、材料店としては出来かねます。
工具に関しても「ヘリ落とし」と言われて工具の中には、たまにどうしよ~~~~~~~~~もない工具もあります。(amazonの格安工具セットに入っているヘリ落としはほんとにひどい、、)
何が原因か、を特定する考え方
特定は技術・工具・革、の3要素です。
同じ革で違う部位(腹・背中)を使っても、同じ結果になるのならば、技術・工具の問題
違う革で同じ工程を踏んでも同じ結果になるならば技術・工具の問題
違う革で同じ工程を踏んで違う結果になるならば、革の問題
違う工具を使って、同じ革・同じ部位で違う結果になるならば、工具の問題
これら全部をやっても同じトラブルが起きるならば技術の問題です。
この場合の技術、というのは厳密にいうと「知識」のケースが多いです。技術、というとどうしても「ハンマーの振り方」や「工具の力の入れ方」などを考えがちですが、実際は「選んだハンマー」や「ハンマーを使う場所」「ハンマーの持ち方」などの知識よりの技術のケースが多いです。
最近notebooklmで遊んでいますが、やはりヘリ落とし風景の絵は間違えて出力しますね🤔
今回のケースでは革?
曲線だとこうなる=直線では問題ない、ということで、
同じ革で違う部位(腹・背中)を使っても、同じ結果になるのならば、技術・工具の問題
同じ革で違う部位で、違う結果になる、ということで、革の問題が考えられます。
さらに
同じ革で同じ部位で、違う工具で、同じ結果になるならば、技術の問題
とわかります。
革の問題、と考えるならば、背中なり腹なりの柔らかい部位を使っている・背中でも部位によっては途中で流れが変わるのでその可能性も高いです。
クロム革などの柔らかい革はヘリ落としがそもそもしづらいです。柔らかないので刃が引っかかりません。
いや、工具の問題?
ヘリ落としで何を使っているか、にもよります。
格安工具セットに入っているヘリ落とし、と思わせるような工具ではヘリをもともと落とせません。
また、刃物はどんなものでも定期的に研ぎをきちんとしないと切れません。
さらに、研ぐと必ず「バリ」がでます。このバリを除去しないことには、刃は切れません。
ヘリ落としの場合、バリがでているかどうかがわかりづらいです。私は目打ちでバリがでているか確かめています。下記の品がいろいろな面で使えて便利です。
クラフト社製 丸ギリ
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ヘリ落としの研ぎは下記の棒が必要となります。
ヘリ落とし研ぎ棒
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知識>技術の問題?
カーブになるとビビる、ということで革の流れに流されてしまい刃がきちんと革に食いついていない可能性もあります。きちんと砥げているならば、多少柔らかくても食いつくことは可能です。この場合はヘリ落としの保持する角度を変える、とか、逆方向からヘリ落としをする、という手もあります。
ヘリ落としを逆手に持って行う、というのが解法の一つであり、これは間違いなく「技術」の問題となります。あるいは左手でヘリ落としを使えるようになる、という手法もあります。
そこらが無理なら、お金の力で解決!ということで両面ヘリ落とし、という工具もこの世には存在します。
【両面】ヘリ落とし
価格:¥9,020(2026/05/10時点)
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【両面】ヘリ落とし【L左利き用】
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質問する際は情報や写真が多ければ多いほど望ましい
基本的に回答をして、と言われると上記のように色々考えなければいけません。
情報は多ければ多いほど望ましいです。
「革でヘリ落としがうまく出来ません」と聞かれた際に「どこのヘリ落としですか?どういう革に使いました?革のどの部位ですか?ヘリ落とし研いでいますか?バリまできちんと取っていますか?」などを聞き取ります。事前に情報や写真があると答えやすくなりますのでよろしくお願いしますわ
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