歳をとったほうが勉強は面白くなるから「皮革に関する基礎講習会」を聞いてきた


皮革消費科学研究会が毎年行っている「皮革に関する基礎講習会」「応用」を2日かけて聞いてきました。
今回のblogではどのようなものだったかを書き散らかしてみます。

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歳を取ったほうが勉強は面白くなる

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「ムラキさん、まだ基礎とか勉強する必要あるの?」

あるよ、そりゃ。勉強すればするほど自分が何を知らないかがわかりやすくなるし、「何かを知ってつもりだけだった」と勘違いしているケースはよくある。定期的に知識をクリーニングする必要があるんだよ。

「本読んでいるじゃないですか」

本はどんどん積まれていっているから大変なんじゃよ(。-ω-)
でも本だけじゃダメだし、ネットだけってのも論外。
こういう講習会でお金出して習うのはとてもラッキーだしお得なのよ。

ドラゴンクエストでもwizardryでもそうだけど、、レベル1からレベル5への成長にかかる時間とレベル10から15にかかる時間って如実に違うよね?高度になればなるほどより時間がかかる。
で、ゲームではレベル1のモンスターがタクサンいるところで戦っているよりもレベル10のモンスターのほうが経験値は多い。講習会ってのはこのレベル10のモンスターが親切丁寧に経験値を積ませてくれる場所なんだよ。

「でもツテをたどればプロいるじゃないですか」

そりゃいるよ。でも、プロに私ひとりのために時間をとって教えて下さい、となるとお金をいくら積まなくちゃいけないやら。┐(´д`)┌

あと、効率が悪いんだよ。お互いに。
レベル10モンスターでも講習会をやる、となると知識を整理して話し方を考えて時間内に納めるようにシミュレーションしてテキストまで作って教えてくれる。
レベル10モンスターがテキスト用意して椅子と机まで用意して経験値くれるんだよ。なんてお得!

レベル10の人がレベル1の人にわかりやすいように話しを噛み砕いて教えてくれる講習会はものすごく価値がある。話し方や教え方、魅せ方など色々と学べることがある。

だから講習会、ってのは革に限らずふらふらと行くようにしている、ってことさ(*´ω`*)
学校の授業と違い「自分が興味あることだけ聞きにいける」「習ったことを直接お金に変えることができる」と思うと勉強は更に楽しくなる。

 

皮革消費科学研究会ってなに?

大阪、東京、姫路の3箇所には皮革に関する専門機関があります。

東京の東京都立皮革技術センター、姫路の皮革工業技術支援センター、大阪の地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所の繊維・高分子科の3つ。

それぞれが得意とするものが異なりますが、皮革の耐久性検査などをしてくれます。
もしあなたが百貨店に納品する革製品の色落ち検査をしてくれ、などと言われた時にこちらに相談することになりますね。(参考リンク:皮革試験金額の一覧-地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所

大阪の地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所の繊維・高分子科は以前は皮革試験所という名前でここ近年で所属が変わりました。

個人的には、、、東京は靴関係が得意、大阪は皮革製品のトラブル事例が得意、姫路は鞣しに関する相談が得意、という印象がありますね。

皮革消費科学研究会は大阪の前・皮革試験所が運営している研究会

で、その皮革試験所が以前から運営していたのが皮革消費科学研究会です。

皮革消費科学研究会のご案内

年会費などは必要とせず年2回の講習会や情報交換会、タンナー見学などを行います。

革業界ってのは未だにメール使わずfaxが大多数の業界ですが、最近ようやく上記研究会もメールで受け付けるようになってきたので次回案内欲しい方は上記HPからメールで「次回講習会案内いただけたら幸いです」とでも書いて送っておいてください。その際には「フェニックスblogで見ました」と書いておくと話がスムーズかと思います。

消費科学研究会、とは書いていますが、デパートの販売員さんからクラフトの方なども登録しているので基本的に誰でもwelcomeですのでご安心を。

皮革講習会基礎編、、、基礎って、、、いったい、、

皮革講習会【基礎編】

6月28日(火) 吹田さんくすホール
(決定) 初心者向けに、これだけは知っておきたい皮革の基礎知識を学習します。革が出来るまで、革の種類、仕上げ方法、革の基本特性などを学びます。また、多くの革サンプルを実際に手で触りながら学習します。

基礎編に来られている方々は作り手やメーカーさんもおられますが、百貨店の店員さんなども来られています。売り場の方が自信もって販売していただかないといけないのでこういう機会において店員さんは多く来られます。というか、来ていただかないと困ります。(´・ω・`)

で、会場でテキストが配られ、解説してもらいます。が、、、

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これを基礎といいますか?いいんデスか?というほどみっちりとした内容。
講師の奥村氏は専門家の方ですけど、初心者にもわかりやすいように噛み砕ける方ですので聞いていて飽きることなく聞けます。

途中で休憩がてら実際に革を触ってもらい違いを知ってもらう、ということも行います。
革はやはり触感が大事ですので文章だけではなく、触感で学ぶこともとても大切です。

ペッカリーは触ったことはありますが、明確に違いや特性を知らなかったので勉強になりました。
大阪の皮革試験所は製品のトラブル事例などをよく集め研究されているので身近な話が多く作り手売り手問わずに学ぶべき事はあります。

応用編はさらにマニアックに突っ走ります。

皮革消費科学界の案内が欲しいという方は

皮革消費科学研究会のご案内

上記リンク先のメールアドレスで「次回案内が欲しい」とでも書いておいてください。
その際に
・仕事内容
・年代・性別
・「フェニックスBLOGから見ました」

と書いておくとスムーズかと思います。

次回は秋口に発表会があり、こちらも面白い内容です。

皮革消費科学研究会の情報交換会を聞いてきた 15.11/10 | phoenix blog

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