こんにちは!
今年の花粉はすごいですね!
今年デビューされた方も多いみたいで花粉症歴10年のちゃんひろは先輩として新米を見つけては
マスクのつけ方指導をしています。
洗濯物ははたいてから取り入れる、アウターはナイロン素材のツルツルしたやつがベターですよみなさん!
さて先日は姫路タンナーツアーがありましたね。
以前参加したのでブログで紹介するつもりで記事を下書きしていましたしたが
ブログ用に一眼レフでたくさん撮った写真をパソコン故障でパーにしてしまったのです。
クラウド同期前のデータは消えてしまいました。。
どーんとなっておりましたところ、
(((写真がないならほぼ字だけでもいいじゃない )))
という言葉が天から降ってきたので
ケータイで撮った荒ーい写真(iPhone 5S)何枚かだけで今さらアップしようと思いますので、どうぞおつきあいくださいませw
皮が革へと生まれ変わる現場、タンナーに見学に行ってきました
みなさんにもタンナーツアーには是非参加していただきたいので、
できるだけ全部のネタバレは避けつつ ←ここはだいじw
さらっと紹介したいと思います。
朝10時ごろ姫路駅前に集合し、バスでたつの市皮革まつり。
そこからPhoenixで扱っている昭南ベンズを作っている昭南皮革さん、様々な種類の革を扱うオールマイティさんを見学させていただきました。
今回行った辰野・姫路合わせてだいたい150社ほどのタンナーがあります。
最後には珍しい革の神様が祀られている高乃木神社にお祈りしてきましたよ!
まずはたつの皮革祭り。
皮革祭りは革のブースだけではなく手作り品のブース、農産品のブース、屋台などの出店もあり賑わっていました。ここの屋台でお昼を食べました。
土曜日だったので家族連れも結構いましたね。
ニューレザーコンテストというのが開催されていて、様々な加工技術を経て生まれた分業制だからこそできる、個性的な革がずらり。
傷などがある革を二時加工し如何に魅力的な素材として提案していくかという、
革業界では永遠に避けて通れないであろう課題に各社が向き合って開発された様々な革が展示されていました。
(((写真を見せたいっww)))
行きのバスの中で村木さんからのお話がありましたが
革という造形素材は生もの。やはり個体差があり、タンナーさんが仕入れた原皮が全て傷もないことなんて、まずありえません。
傷があるものやムラがあるものが一定の割合で入っているのは当然で。
それをなめす工程で選別はできず全て同じ手をかけ最後まで仕上げる。
50枚仕入れて10枚に傷があるから返品、ではタンナーさんもいずれやめてしまうかもしれない。
それだけは何としても避けなければいけない。
さきほどのレザーアワードでの、二次加工で別の魅力を持った革に生まれ変わらせるという話にもつながりますが、
やはり革業界の存続を考えると避けて通れないんだなと痛感しました。
(((牛は虫刺されの痕にアットノン塗るわけにもいかないしな。。)))
タンナーさんたちが集まって革のアウトレットをやっている会場があって
ここでわたしはPhoenixでは絶対扱わないであろう、どピンクとどミント(っていわないかしら)の革をゲットしました。
これ。
Phoenixの諸先輩方にはうわっΣ(゚ω゚)と言われましたが
かわいいからいいのです。
次は昭南さんです。
バス移動中での村木さんのお話よりちょこっと抜粋。
”皮と革”について。 みなさんよくご存知のことだとは思いますが。。
▷皮 というのは生の状態。そのままにしておくと腐ってしまうもの。
▷革 はほっといても腐らない。
皮と革の中間地点にあるのが「革」を「柔らかくする」という字を書く”鞣し”というもの。
TVや雑誌、漫画など様々なメディアでも革と皮の字をよく間違えて使用されていますよね。
((”綺麗な皮の・・”とか見るとどんだけ美肌の牛だよと心の中で突っ込みたくなります。))
そして革というのは肉を消費された後に出た皮、からできているので誰かが肉を食べなければ革はそもそもできないのです。
最近は干ばつや狂牛病、ベジタリアンの増加など色んな理由から革の材料である原皮が減り争奪戦になっている状態で
村木さんは「みなさん、焼肉を食べてください」とw
因みに昔から関西では肉というと牛肉、という食文化だったため牛革を扱うタンナーが多く
反対に豚がよく食べられてきた東京など関東では今でも豚革が中心だそうです。
バスではずっと世界各国の革の状況とか今後の話など村木さんの革への情熱が飛び散っていました。熱い。
「革の原料は牛なのよ!もっと肉を食いなさい!焼肉行ってください!」
昭南皮革さんに到着。
Phoenixは昭南皮革の正規取扱店であります。
昭南ベンズはわたしもとても好きな革で、店頭に「ヌメ革が欲しい」「サドルレザーを買いにきた」
と来られたお客様にはまずこの革をオススメするくらい、
ザ・ヌメ革!サドルレザー!という感じのしっかりしたいい革です。
北米産の原皮。
それが届いた状態(まだ毛もついていました)から、革になっていく工程を見学させていただきました。
タンニンなめしは濃さの違うなめし液が入ったピット層でゆーっくり鞣されるのでクロムなめしよりずっと時間がかかります。
ドラムなめしと違い場所もたくさん必要だし液の管理も大事だそうです。
(まだ溶けきれてない脂肪などが腐敗してくるため、定期的な液の交換が必須なのです。)
ピット層で鞣しを行っているタンナーは日本で6~7件くらいしかないのでなかなかお目にかかれないのですよ。
ピット層がずらっと一面に並ぶ風景はすごい迫力でした!
これはグレージングベンズに仕上げているところとゆっくり鞣される革たち。
先っちょにガラスがついた機械で表面の凹凸をなくしています。
グレージングベンズの仕上げは過去のブログでも紹介しています。
http://blog.phoenix-shop.jp/archives/699
次はオールマイティさん
バスで二十分ほどのオールマイティさんは、鞣せない革はない!というくらいいろんな革を作ってらっしゃいます。
牛はもちろん豚やオーストリッチ、イノシシなどいろいろな革を見せていただきました。
こちらは熊。と熊を見つめる村木さん。
カラフルな革は普段あまり見ないので新鮮でした!
薄く加工した革で、こんなのも作れるんですね!これはカーフだったかな!
お土産に一人一枚革の折り紙をいただきました( ^ω^ )❤ ありがとうございます
暗くなってきていたので急いで革の神様(!?)が祀られている
高乃木神社へ。
神様をカジュアルに祭壇からおろしていただき(いいの!?)
みなさん順番にお参り。ちゃんひろもお守り?お札?をゲットしましたよ。
((これどこに飾ろう。。))
この頃には真っ暗になっていたのでバスで姫路駅へ。
((いやーお疲れ様でしたわ~の村木さん写真もあったのになー))
見学してみて
革の生産風景や皮革産業の歴史など、頭では知っていても実際の現場まで足を運び、感じ、見聞きすることで
自分の中のスケールが手元にある一枚の革からぐいーーんとズームアウトして広がったように思います。
革という素材の魅力、難しさ、そこに携わる人々。
もっと革のこと、知りたくなりました。
ということで、かなりさらっとでしたがちゃんひろの見学レポートでした!
おまけ!
タンナー見学、行って見たくなりましたか? ^ ^
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