革のお手入れ、おすすめは?何を使えばいいのかという話。その①


こんにちは!仲地(なかち)です。

暖かくなってきたので、外に出かけて思いっきり遊びたいところですが、今は大変な状況なので自宅で出来る予防や免疫を高めるなど、出来る準備をしっかりしてこの事態を乗り切りましょう。

おうちでの時間を楽しく過ごす為に、今日はこんな提案を!!

お手持ちの革製品のお手入れなんてしてみてはいかがでしょう?

このブログにはいくつか訂正箇所がございます。ブログをご覧頂いている方にも共感・考察して頂く為に敢えてそのまま残しています。訂正ブログはこちら

 

お手入れについて、あまり触れる機会がありませんでしたが、最近少しづつ勉強しているのであたたかい目でご覧頂ければ幸いです。

革のお手入れについて、皆さんいつもどのようにされていますか?

何もお手入れしない方から、独自のこだわりを持ってお手入れされる方まで、それぞれあるかとは思います。

僕自身もたまに持っている革物へワックスを塗ったり等のお手入れをしたりはしますが、結局「どの手入れ剤」が「どの革」に「どういう風に良いのか」、僕自身まだきちんと理解していません。

色々と調べていくと楽しくなってきたので、これからPhoenixが考えるレザーケアを紹介・発信していこうと思います。

 

そもそも、なぜお手入れが必要なのか?

お手入れって重要だなと思ったきっかけなんですが、個人的に野球用で15年程つかっていたグローブが、取り返しのつかないレベルのヒビ割れを起こしてしまったところからでした。

普段からボールを捕る捕球面と背面に対してはしっかりとワックス等を塗って保革していたんですが手を入れる部分の<平裏(ひらうら)>といわれる部分には特に何もしてきませんでした。

購入当時は高校生だった僕にレザーケアの知識がないのはもちろんですが、使う度に<汗>によって革の油分と水分をとばしてしまい最終的にヒビ割れを起こしてしまったという訳です。

※ヒビ割れてしまった部分

名刺ケースや携帯ケース・財布など、適度に手の油分がついて多少は保革される。なんてこともありますが、画像のグローブの場合は密着したまま汗を含んだ状態が続いてしまったので、革の潤いがとんで割れを起こしています。

ヒビ割れまで起こしてしまうと、最高に悲しいことですが元に戻すことは出来ません。こうならない為に普段のお手入れが大事になってきます。

 

お肌のスキンケアと同じと考えると理解しやすい

少し革の話から逸れますが、自分の顔が汚れていたら【洗顔】ってしますよね?うん、だって汚れているんだもん。

洗顔によって顔の汚れとともに水分・油分も落ちてしまいます。これを補うために【化粧水で保湿】して【乳液で潤いを閉じ込める】というスキンケアをします。

 

要は革のお手入れはこのスキンケアのイメージで良いと思います。

洗顔=クリーナー(革の汚れを落とす)

化粧水=オイル(革への保湿)

乳液=ワックス(革の表面にとどまり潤いの膜を作る)

 

化粧水は浸透性がよく潤いを与えてくれますがすぐに乾いて抜けてしまいます。革のオイルもそれと同じです。それを防ぐために乳液(ワックス)で潤いを閉じ込めるようにフタをします。このイメージでお手入れを捉えてもらえれば良いのかなと。

 

革の種類と状態によって、どう「仕上げたいか」を決めてどの「仕上げ剤」を使うのかを決める

では、お手入れといっても何から始めたら良いのか?

お手入れの方法は革の種類と状態によって使用する手入れ剤や方法が変わりますが、基本的なお手入れの目的は「汚れを取り除き」、「革に栄養分と水分(潤い)を与える」。この2点です。

まずは持っている革が今どんな状況なのかを考える必要があります。

大きく分けて3パターン考えられますが、長くなってしまうので今回は下記の項目①について説明していきたいと思います。


①革は新しく、特に汚れていない

②あまり使ってはいないので革自体は綺麗。だけどしばらく放置していたから油分がとんでいる(色褪せたり。等)

③よく使っているから汚れているけど、傷んではなさそうだし手入れは特にしていない


 

①革は新しく、特に汚れたりしていない

革がどんなタイプの革(顔料仕上げ/素上げのヌメ/素上げの染料着色革?)なのかも考える必要はありますが、例えばオイルレザーであるならそもそも潤いまくってる革(お肌で例えるなら、もっちもちな状態)なので、最初は特に凝った手入れは必要ないかと。

 

どの仕上げ剤を使えばいいの?

①のような未使用な状態であれば、汚れを付きにくくする為に「防汚性」と「潤い」も付与しておくと革が長持ちします。

 

個人的にはマスラオ等のオイルレザーを使うことが多く、すでにオイルがかなり含まれている革なので、そのオイル分を閉じ込めたくてレザーワックス(←乳液のイメージ)を使うことが多いです。仕上がりのツヤ感も好みなので。

 

 

ワックスにシアバターを配合した【Lized】レザーケアクリーム80mlもお勧めです。

伸びが良く、指で直接塗ると体温でシアバターが溶けてかなり伸ばしやすいです。

 

 

以前ブログで紹介したレザークリンケアも使用前の一本としては防カビ剤等も含まれているので便利です。ケアと汚れ落としを兼ねた一本です。

詳しくは以前のブログもご参照下さい。

作り手さんにおすすめしたい革製品の手入れ剤、防カビ剤配合のレザークリンケア


 

 

オイルがあまり含まれていない革なら、その潤いの程度よってワックスを使うのかオイルを使うのか使い分けます。もちろん、どちらを使ったとしても正解/不正解は無いです。(‘◇’)ゞ

オイルを塗るとかなり保湿はされますが内部まで浸透するので、革の色が濃くなるケースが多いです。発色が鮮やかな革だと色のトーンが変わってしまうので、そこまで色の変わらないでワックスを使うかどうか。。。。

どれを使ったらどう仕上がるのかは、ある程度の経験則と実際につかってみないと分からない部分もあります。個人のお肌によってどの化粧品が合うかどうかを探ることに似ていると思います。

 

昭南多脂ベンズ(未使用サンプル)で試してみたよ

サンプル【Lized】レザーケアクリーム80mlレザーワックスを塗ってみました。

真ん中は何も塗っていない状態です。左側はレザーケアクリーム、右側にはレザーワックスを塗布してみました。触った感触はレザーケアクリームの方がウェットでレザーワックスの方がツルッとした感じがします。

ここにクラフトミストスプレーで水をかけてみました。

 

真ん中の未塗装の部分はどんどん水を吸収していることが分かります。ケア剤を塗布していない状態では水も吸うし汚れも付きやすい状態というわけです。

昭南多脂ベンズに関して、防水性という点においては【Lized】レザーケアクリーム80mlの方がしっかりと水を弾いていることが動画から確認することが出来ます。レザーケアクリームの上にレザーワックスを仕上げで塗るという処理も更に防水性を高めてくれると思います。

 

 

乾くと、クリームとワックスを塗布した部分には水のシミは残っていませんでした。製品の使用前にケア剤を使うと、綺麗な状態をキープする事が出来ます。

 

こんなご時世ですのでご自宅でも気軽にできますし、お手入れに興味を持って頂ければ幸いです。

 


②あまり使ってはいないので革自体は綺麗。だけどしばらく放置していたから油分がとんでいる(色褪せたり。等)
③よく使っているから汚れているけど、傷んではなさそうだし手入れは特にしていない


上記の2点については次回以降に説明していきたいと思います。

 

僕が気になるレザーケアの新商品について紹介したいものもあるので、次回もぜひご覧ください。

 

※2020年5月7日
レザーケアの専門家の方から表現に関するご指摘を頂いたので、訂正版ブログを公開しています。

 

なにか個人的に質問等ももあればinstagramのスタッフアカウント(phoenix_nakachi)もあるのでお気軽にDMして下さい。

 

 

 

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