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Phoenix革担当のアライでございます。
今回、兵庫県立工業技術センター(皮革工業技術支援センター)にて行われている
兵庫県皮革大学校『皮革製造基礎部門研修』
という、革の専門知識を身に付けるべく研修に参加してきました!
・皮革製造基礎部門研修ってなに?
皮革製造基礎部門研修とは、簡単にいうと
『皮から革にする方法』
についてを科学的、論理的に学べる内容が主な研修内容となってます
そのほかにも、「皮革の歴史」や「革に関する雑学」「この革のこの跡は何の跡なの?」
などなど革に関することなら、ほぼなんでも学ぶことができます。
また、この研修は国から近畿経済産業局からの補助金が出ている為、資料等含め全て無料で行っています。
詳しくは、こちらをチェック!→兵庫県立工業技術センター(皮革工業技術支援センター)
・研修内容について
研修内容については以下のような流れで進みました。
- 皮革概論⑴ 革作りの歴史
- 皮革概論⑵ 使用する薬品や原皮について知識
- 準備工程
- 各種鞣剤・鞣製法
- 脱灰・浸酸・鞣し工程
- 再鞣・染色・加脂・乾燥工程
- 仕上げ加工
そのほかに、各研修の終わりには、質問や疑問点を聞ける時間が10分ほどあります。
・皮と革の違いって何ですか?
今回の研修で一番初めに勉強する内容がこの
『皮と革の違い』について
『皮』に鞣製が施されたものを『革』と表記するとあります。
皮とは
- 生の状態で熱に弱い
- 乾燥すれば硬くなる
- 湿気を吸うと腐敗する
という定義のものが主に言われております
革とは
- 耐熱性に優れている
- 耐薬品性に優れている。
- (革らしい滑らかな質感)
という定義のものが言われております。
定義的に言うと、毛皮や太鼓に使用する皮(生皮)、革を作る原料となる原皮、魚の皮、りんごの皮などは『皮』と言うことになります。
・銀面(吟面)と言われる理由について
江戸〜明治時代の頃、近代的な鞣製法の技術を学ぶため海外から技術者を集めた際に、革の表面のことを『Grain(グレイン)』と呼んでいたそうで…
その、当時の日本人はどうも『ギン』としか聞こえなかったそうで、その頃から現代まで
銀面(吟面)と呼ばれるようになったという説が有力だそうです。
また、『床』面と呼ばれる理由については、革の基底部であるということで『床』と呼ばれているようですが、確実な説については未だに不明な点が多いそうです。
・感想とまとめ
今回の内容はほーーんの少しの部分でしかありません。
そのほかには、薬品に関する内容が7割、革の仕上げに関する内容が3割くらいで
アニオン、カチオン、ノニオン…とイオン結合があり…もにょもにょと
正直なところ、とてもむずかしい内容です(汗)
ですが、革に携わる仕事ならば必ずタメになる内容ばかりです。
気になる方は姫路まで足を運んで受講してみてもいいかもしれません。
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