「初心者向けプレ・レザークラフトワークショップ」を担当しているウッチーです。
レザークラフト初心者へこっそり伝えたい話。の第2弾「エピソード2」として
ブログ記事を書いていきます。
今回は「音」や「振動」をなるべく抑えたい方必見です。
目次
レザークラフトの「作業音」ってどうにかなりませんか?
レザークラフトやりたいけど…。と特に気にされている「振動」や「音」の問題。
マンションや閑静な住宅街などにお住まいの方は、
レザークラフトって「作業音や振動音」が大きくないですか?や
ご近所周りの迷惑とならない為にこの「音」ってどうにかなりませんか?と
ワークショップでもよくご質問を頂きます。
あくまで私個人の考えでお答えさせて頂くと「ハンドプレスが最適」です。
おうちで静かに作業したい方、レザークラフトの作業音でお悩みの方は
音の解決方法のひとつとして「ハンドプレス」の導入を検討してみてください。
特に「レザークラフトは今後もやるし色々作ってみたい!」とお考えの方は、早めに買った方が私は良いのでは?と考えております。ハンドプレス自体お手頃価格ではありませんが。。。
後々余計な道具・工具を買わない為にも、早い段階で導入された方が理想的かと。
ハンドプレスの主なメリット・デメリットですが、
▼メリットとして
- 打ち込み音が圧倒的に小さい。
- そこまで力を入れる必要がない。
- ほぼ真っすぐ垂直に打ち込める。※手打ちよりも精度が上がります。
- 先端工具の取り換えで他の作業が出来る可能性がある。※ハンドプレスの種類によります。
- 穴位置を狙ってハンマーで叩くより作業スピードが若干早いかも。※人によります。
▼デメリット
- 安定した場所や作業スペースを確保する必要がある。
- 本体重量がある場合、移動が少し大変になる。
- 壊れて廃棄する際、簡単に捨てれない可能性がある。
ちなみに【ハンドプレスは種類用途別で存在】しています。
- 革を抜き型(刃型)でプレスして切り抜く型抜きタイプ (※ハンドクリッカーとも呼ばれる。)
- ハトメ・カシメ・ホックなどを留めるタイプ (※専用の「駒(こま)」が別途必要。)
- 菱目打ちなどの打ち棒を挟むタイプ (※ドリルチャック式)
ネット検索などで「ハンドプレス」という名称(総称)で検索した場合、総合的に表示されていることがよくあるので、購入検討の際は使用用途に合っているのか必ず内容を確認するようにお気をつけください。
Phoenixで販売されているハンドプレスが気になる方はこちらクリック → 【ハンドプレス一覧】
意外とハンマーを真っすぐ垂直に打つのは、慣れるまで難しい。
レザークラフトをする上で「真っすぐ裁断する」ことや「真っすぐ垂直に打つ」は、意識しておきたいポイントで革の裁断面や金具の留まり具合など仕上がりに影響します。
木槌やゴム槌などのハンマーで真っすぐ垂直に叩くのが苦手だ。難しい。と思われている方で、そもそも「穴あけ」「金具取り付け」が目的なのであれば、
何度も打ち込む可能性のあるハンマーはそもそも必要ですか?と私は考えます。
慣れるとハンマーの方が使い勝手がよく作業速度も速いのでどちらが良いという意味ではありません。
ただ今回は「作業音(振動および騒音)」に対しての評価に注目するとハンドプレスが最適なのでは?と私は考えております。
どうしてもハンマーで叩きたい場合は?音の大きさどうにかならないの?
こちらは各ハンマーの特性を一覧表にしてみました。
音に対して有効に見えるゴムハンマーですが伝わる力が弱い為、何度も叩く必要があります。
その為、ハンマーを使用する場合「音を出さない」ことは正直、不可能に近いです。
で、今回ご紹介させて頂く内容として、
あくまで「振動音が軽減されるやり方はありますよ。」という内容をご紹介いたします。
※こちらはPhoenix過去ブログの作業方法をリライトした内容となります。
▼振動音の軽減方法について
- 椅子に座ります。(※足のかかとを浮かせた状態)
- ひざの上にフェルトを乗せ、その上に土台として密度の高い木材(ブラッドウッドなど)を乗せます。(※フェルトは木材形状に歪みがあり平らでない時に平行バランスを保つ際に有効です。)
- 木材の上に硬質タイプのゴム板を乗せます。(※上から「ゴム板>木材>フェルト(※無くてもよい。)>ひざ」の順です。)
- 座った時の姿勢と椅子の高さ位置などが水平に安定していれば準備はOKです。
準備が整えばあとは作業するだけなのですが、ハンマー使用の際に意識したいことは打ち込みの際に必ず「土台が平行であること」と「かかとを浮かせた状態で作業する」ということです。
そうすることで振動を太もも全体でショック吸収しつつ、土台への叩く力の反発力をうまく利用し安定した作業に繋がります。
このやり方の場合、打音自体はどうすることもできませんが、下への振動音は軽減されます。
また「打音の解決法」としては「コルク板」と「菱ギリ」を使用する方法もあります。
こちらは手作業で1つ1つ地道に穴をあけるやり方なので作業音は出ませんが、
菱穴形状の向き(角度)やピッチ幅などに注意する必要があり難易度高めです。
これらを参考に周辺住民の方へ配慮した上で気軽にクラフト作業楽しんで頂ければ幸いです。
そもそもレザークラフト自体に興味はあるけど続けるかどうか正直わからないし、どの程度「音や振動が出る」のかもよくわからない。「ハンドプレスを購入するのはちょっと考えたい」という方には、作る内容にもよりますが「レザークラフト工作体験イベント」やお近くのレザー関連ショップなどのワークショップへ参加してみるのもアリだと思います(^^)
▼Phoenixのレザークラフト教室の詳細はこちら▼
初心者向けワークショップ「プレ・レザークラフトワークショップ」やってます!
※ワークショップでハンドプレスは使用しません。
こちら毎月開催しているのでご興味ある方はぜひご参加ください♪(^o^)/
プロアマ問わず気軽に相談が出来るお店を目指しております。
レザークラフト初心者の方はもちろん、中級者、上級者まで
よりレザークラフトを楽しんで頂くために
レザークラフトに関する些細な疑問やご質問などございましたら
お気軽にPhoenix店頭スタッフへご相談ください。
「これはなに?」「ここがわからない」「これはどうすればよい?」
「こんなの探してるけどありますか?」などのご質問に
専門店ならではの視点で回答させて頂きます。
(※多くのお客様がご来店されている場合、少々お待ち頂く可能性がございます。)
店舗の営業時間 … AM11:00 – PM18:00まで (※月イチ開催のPhoenix nightの日は20時まで営業)
定休日 … 毎週水曜日・祝日休み
初めから上手くいかないことも多いとは思いますが、
レザークラフトは「楽しみながら丁寧に作る」のがコツ。
レザークラフトは簡単に言うと
「切る」「貼り合わせる」「穴をあける」「縫い合わせる」などで作品が完成します。
YouTubeやSNSなどの動画でも簡単にその工程手順を見て作り方を学ぶことが出来ます。
いざ実践して作ってみると、思っていた仕上がりに違和感を感じこともあると思います。
「好きこそ物の上手なれ」
そんな時は1つ1つの工程を丁寧に、同じ作品を何個か作ってみたり、
少しアレンジを加えた作品を作ってみることで技術面でも新しい発見に繋がります。
本や雑誌を見る。真似てみる。視点を変える。道具を変える。やり方を変える。ことで
今まで上手く出来なかったことが上手くカタチになるのが、
レザークラフトの醍醐味だと私は思います(^^)
今後のレザークラフトにお役立て頂ければ幸いです(^_^)>
今回はエピソード2として
「レザークラフトでの騒音対策」についてのお話でした。
次はエピソード3として【革について知ってい欲しいこと編】と【道具紹介編(この道具どう使うの?)】としてブログを書く予定です。
それまでお楽しみ!以上、ワークショップ担当うっちーでした!
▼ウッチーの過去エピソードのまとめ▼
過去の関連blog:
- レザクラ初心者へこっそり伝えたい話。エピソード1「最低限必要な工具とは?」と「革の厚み」について
- 初心者向けイベント!2/22(土)はレザークラフト始めよう!と思った時にぜひ参加してほしいワークショップ
- 初心者向けイベント!1/31(金)はレザークラフト始めよう!と思った時にぜひ参加してほしいワークショップ
- 初心者向けイベント!4/11(金)と4/12(土)はレザークラフト始めよう!と思った時にぜひ参加してほしいワークショップ
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