「硬化剤を蓋開けて放置したら固まった!!」という声がありましたので販売会社に問い合わせしてみました。
目次
「硬化剤ってなんぞ?」
硬化剤は革を固くするのに使います。
使い方は革の裏側から刷毛で塗る>乾かす。まだ柔らかいかな??>塗る!!乾かす!!>塗る!!!乾かす!!!を何度も繰り返す。
何度も何度も繰り返して最終的に好みの硬さまで固めて下さい。
「硬化剤を蓋開けて放置したら固まった!」
という声がありましたので販売会社に問い合わせしてみました。
「蓋あけて放置したら固まったそうなんじゃが」
「あ~その場合は50度くらいのお湯で湯煎して下さい。湯煎するとちょっと濁りますが特に問題なく使えますよ~」
とのことです。
硬化剤を入れるとなぜ硬くなる?
硬化剤は樹脂が革に染み込み、その樹脂が乾くことで硬化し硬くなる、というものです。
そのため何度も曲げる部分、、例えば鞄の蓋などに使うと結局は樹脂もヒビがはいり柔らかくなります。
永遠に固くしたいならば中に芯材を入れなきゃ無理ですね。
フェニックスさんならば靴底の革がベニヤ並に硬いから、あれ使えば永遠に硬いんじゃ!
例えば靴底革を2mmに漉いて使ったら、鞄の蓋なりでも使えます。
ですがこれをグニグニと曲げていったらやはりいつかは柔らかくなります。
そりゃそうですよ。繊維が硬いわけですからそれを揉みほぐしていったら最終的には柔らかくなります。
それが嫌ならば鉄なりの金属素材使いなされ、という話ですわ。
・靴製作用革 – ヌメ革と真鍮金具とレザークラフト材料の通販-フェニックス
硬化剤の使い方は?
これは液体に見えるが、樹脂です。
そのため刷毛で塗るときは浸透しやすい裏側=床面から塗ります。
表からでもかまいませんが,革の風合いが変わるかもしれませんので目立たないところで試してからお使いくださいな。
塗って>乾かして>塗って、を何度も何度も行うとカッチンコッチンに硬くなりますよ!
ソフトとハードの違いは?
ハードのほうがより固くなります
「言葉通りやん!」
まぁ、そうなんですけどね。
ん~と、説明が難しいなぁ。。
明確に「この用途にはこれ!」とは言いづらいんですわ。
芯材使っているのか、表面コーティングされているのか、どんな革なのか、でも左右されますので。
ですので、必ず自己責任の覚悟で、目立たないところで実験してから、行ってください。
実験、大事、すごく!
ソフトのほうがおすすめ…
・かっちりとした革の手帳が柔らかくなったので硬いけど、適度に柔軟性があるくらいにしたい
・使い込んで柔くなった革の表面に張りをもたせたい
・グローブをちょっと硬くしたい
ハードのほうがおすすめ
・立体成型をしたけど中まで!かっちりと!したいんだ!
・革の鞄が自立してくれていたが長年使ったらヘタれてきた。これをかっちりきっちり固くしたい
…かなり博打要素が強いので本来はおすすめしません。革製品は使っていたら柔くなって当然です。どんな革なのか、芯材は使っているのか、などにより異なります。
・革の重しを作ったので表面かっちりしたい
・バレエシューズの先端を固くしたい…ほんとにこういう需要あるんだって。。。
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