動画で見よう!頑丈な芯材の作り方・芯材の使い分け・ボンテックス・ベルポーレン


頑丈な芯材はありますか?

短文な質問ですが、これは考える要素がめちゃくちゃ多いんです。今回はボンテックス・ベルポーレンに絞って回答してみます。

 

 

ベルポーレンとボンテックスで何が違うの?

ベルポーレンは樹脂で作られた芯材で鞄の底板などに使います。ボンテックスは紙系の芯材です。

ベルポーレン メリット

・樹脂なので粘り気がありボンテックスと同じ厚みならばベルポーレンのほうが張りやコシの強さがある
・曲げる箇所にも強い

ベルポーレン デメリット

・樹脂のため接着が効きづらい
・ボンテックスよりも重くなる

ボンテックス メリット

・接着が効くため、重ねることが可能。
>イセを取りながら曲げて貼ることが出来る
・曲がる方向=地の目、と呼ばれるものが存在する

ボンテックス デメリット

・紙のため何度も何度も何度も何度もぐにゃぐにゃ曲げるような箇所に使うと徐々に張りやコシがなくなる

分厚ければ分厚いほど芯材は強いんじゃないの?

ここらが難しいんですが、「強い」とか「硬い」という定義が使う箇所や求めるレベルによって異なります。財布で硬さがほしい人とバッグで硬さがほしい人では意味合いが違います。曲がる箇所、もどれくらい曲がるのか、どれくらいの頻度で曲げるのか、などでも異なります。

硬さ、という言葉も人により持っているイメージが違います。表面がぱりっとしている「張り」と内部に硬さがある「コシの強さ」も両方とも「硬い」という表現ができちゃいます。

頑丈な芯材の作り方

動画でも説明していますが、繊維の流れ=地の目を互い違いに接着することで強度を上げることができます。このやり方を覚えておくと、分厚いボンテックス1枚よりも、薄いボンテックスを2枚、3枚と重ねたほうがより固く、強くなります。ベニヤ板と同じ考え方ですね。

ベルポーレンは樹脂ですのであまり地の目が存在しませんのでこのやり方には適しません。

さらに頑丈にしたいならば、、

例えば0.8mmボンテックスを3枚重ねて2.4mmよりも、0.4mmボンテックスを6枚重ねたほうがより固くなります。これは接着剤が増えれば増えるほどより頑丈になるからですね。まぁ、作業手間増えます。 また、一度やってみたらわかりますが、地の目を互い違いになるようにパーツを切り出していくと「これ、取りがってがめちゃわるいな(;・∀・) 芯材の消費量が早いな」というのがわかるかと思います。

ま、覚えておくといつか役立つ知識ではありますね。

「勉強になったなぁ!」と思ったら、買ってください!

 

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追記 イセを取るってなに?

あぁ、イセを取るってあまり使わない用語だったな、そういや。。。

いせとは平たい布を立体的に形づくるための技法の一種。ギャザーダーツの様に明瞭に見える形ではなく、いせる部分を細かくぐし縫いしてを軽く引き締め、しわが寄らない様に、湿気を与えてからアイロンで押さえるという方法をとるので、自然な感じの立体感が得られる。

いせ – ファッション用語辞典apparel-fashion wiki より

鞄だったら鞄の蓋部分や財布などでしたら外革と内革部分で長さを変えることで、スムーズに曲がるようにしてあげることを「イセを取る」といいます。多分。。。

これは関西独自、とか、バッグ業界だけに使う用語ってことはないとは思います(;・∀・)

 

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