21年6月のJLIAblogの裏側:350万円のエスプレッソマシーンで一杯おごってもらった話


月に一度お手伝いしている皮革産業連合会(=JLIA)のblog。21年6月は7/17に開催される新喜皮革のイベントの宣伝20%と、そのそばにオープンされる新しい革の施設「ペネテリア」の紹介70%と、金唐革の紹介10%でお送りしました。

熱意は金唐革60%でblog書きました \(^o^)/

村木るいさんの「人に話したくなる革の話」/革の新施設 ペレテリアを見てきた話&姫路の革イベントを紹介

こちらのblogでは「ムラキさん、その書き方は駄目だよ!」「生々しいからちょっと」という内容を書き残しておこうと思いますわ。

当日はフェニックス横井と一緒に覗きました。

 

新喜皮革のイベント、朝一番が多分人が多い 今年は7/17.18の土日

煽るつもりもないですが、コードバンのアウトレット品があるため、多数の人が来店します。転売屋もいますね、後日ヤフオクなどに流れていたりします。結果としてコードバンの裏側に転売禁止のデカイハンコが押されることになりました。( ´Д`)=3

あ、コードバンですが、あくまでアウトレット品です。何かしらのアウトレットになる理由があるんだな、と思う品ですね。

コードバンのアウトレット品だけがウリ文句ではなく、他の革屋さんも出していたり、ニッピ機械も出ていたりしますので、お楽しみに。

2021レザーフェスティバル 店舗紹介1 | 馬革専業タンナー 新喜皮革|コードバン・ホースハイド・馬革
2021レザーフェスティバル 店舗紹介2 | 馬革専業タンナー 新喜皮革|コードバン・ホースハイド・馬革

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2021年レザーフェスティバル | 馬革専業タンナー 新喜皮革|コードバン・ホースハイド・馬革

ペレテレアの350万円のエスプレッソマシーン

新喜皮革から徒歩10分くらい。

Pelletteria(ペレテリア)- UNITERS Far East CO.,LTD

訪れた時に案内していただいたのがユニタスの社長さん。

「このエスプレッソマシーンがな、350万円するんやで」

えっ!まぢで!その値段書いていい?

「事実やもの。書いてよ!」

じゃ、遠慮なく。

「今日は出せないけどな、オープン後に出すクロワッサンがまた美味しいで。フランスのバター使っているからな!」

またせびりに、、、もとい、いただきに来ますわ!

2Fにある金唐革は見ておいたほうがいい

林久良氏のコレクションの一部から金唐革が展示されています。

横井「ムラキさん、金唐革ってなによ?」

んと、JLIAblogの方で詳しく書いたが、要は革に凹凸つけて金で装飾したものやねぇ。
欧州の皮革工芸的なものだけど、壁の装飾として使われることが多かった。壁紙という概念ができる前はこれで壁を飾っていたってことやねぇ。

日本では長崎の出島ができてから入ってきたそうな。日本では皮革を使っていたが、このように金銀の箔押しビカビカ!というのは当時画期的で、豪華なものと認識され、高額な取引がされていたとか。

で、このペネテレアで陳列されているのは林久良氏の所蔵物。

横井「誰ですか、それ?」

郷土歴史家、とでも呼ぶのかな。
皮革の歴史を調べている方で、皮革の所蔵物がめちゃくちゃ多い方。2017年には彼の展示品のコレクションが陳列された。あれはすごかったわ。。

参考リンク>姫路・たつのじばさん皮革まつり ~17.9/24 in姫路駅地下 | phoenix blog

17082601.jpg

林久良氏は現在も研究されていて、今年も研究結果を発表されたわよ。

姫路の皮革業が竹島で捕獲のアシカ加工過去 研究者調査で判明、経済活動一端 – SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイト

革の歴史物は残りづらい

「この林氏の品は博物館とかに寄贈するレベルですか?」

そうだねぇ。

ただ、革の遺物って結構たいへんなんだよ。
ご存知のように革はコラーゲン線維の集合体。定期的に油分と適量の水分を与えられないとカサカサになり最終的には線維がブチ切れる。だから、世界的に見ても革の遺物が残りやすい地域や残りづらい地域などもある。

例えば、乾燥している地域ではカビは生えない。でも、水分が抜けていくのでかさかさになる。ミイラ状態だよね。こうなるとコラーゲン繊維はブチブチちぎれやすくなる。

例えば、湿気が多い地域。この地域ではカサカサにはならないが、カビが生えてくる。これが映えると最終的には真っ白カビだらけとかになっちゃうよね。

日本なんかは湿度が多い梅雨があるので、ものすごく大変。

でも、正倉院の中には聖武天皇の履いていた靴が未だに残っている

衲御礼履 – 正倉院

これはもう正倉院の湿度温度管理の賜物。

温度や湿度に注意―文化財の展示・保管― – なぶんけんブログ

今回の金唐革も大変だったんだろうなぁ、と

多分個人所有の品だから、この金唐革も水分油分抜けていて大変だったんちゃいますか、ユニタス社長?

「いや全くそのとおりですよ。個人所有だとどうしても手が回らず油分水分が失われてパサパサになっていました。当社は皮革の手入れ剤のユニタスですから!きちんと汚れを落として復元させてもらいました」

あ~昔の品の金箔とかは結構厄介で大変だったろうになぁ。。。

金唐革の展示は期間限定

ということで、こちらの金唐革の展示は期間限定です。
3ヶ月なり半年なり時間は決まっていないですが、限定ということですので見たい方はお早めに。

展示のケースも会社で自作

「この展示の机やケースも自作やで」

えっ!まぢで!?しっかり作れていますやん

「見積もりだしたら1個あたり60万とか言われたんや。それやったら作るわ!って自分で色々見てな」

えっ!会社の誰かじゃなくて、社長自ら動いてやったの!?一番トップが率先してそれやったら、社員は困るやろうなぁ(´・ω・`)

「ええねん!ええねん!」

作り手の方は「これ、自分で作れるんだ」と思いながら見ると楽しさ倍増ですわ。

帰りにタンナーさん見学

フェニックス横井と一緒にタンナーさん探訪。

横井さん、見た、あの会社?おっそろしいわねぇ

「なんですか?きめ細やかなことができそうな会社だなぁ、と思ってみていましたが」

駐車場の隅にシンナーなり塗料の一斗缶が捨てられていたけど、あれ、きちんと蓋を切って、「どう折り曲げるか」ってルール決めているんだよね。一斗缶カッターとか、Vカッターというように2辺を切る工具、ってのはある。あれできっちり切って、ちゃんと折り曲げて、捨てる際も向きをきちんと揃えて積んでいるんだよ。

あれは現場の誰かじゃない。社長が方針決めていると思う。ゴミ捨ての際もきっちりとしろ!と会社で伝えているんだわ。
現場も整理整頓されているな、と思ったが、ゴミ捨て場もきっちりしているのはかなりスゴイよ。

この会社とも今後面白いことができたらなによりですわ

 

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