毎週日曜日はブログ、バックナンバーの連載です。
以前のサーバに保存されている昔の記事で、今でも役に立ちそうなものを引っ張って改めて日の目に当てよう!
今日は、当店でも人気の小さな小さなカシメ「両面特小カシメ」について。
小さいけどオールマイティプレートでも打てるの?というお客様からのお問い合わせに対する
アンサーブログです。
写真入りでわかりやすい記事ですので、ぜひ参考になさってください♪
それでは2012年10月18日の記事
オールマイティープレートで特小カシメは打てるのか?という話
序文:バックナンバーシリーズとは?
Phoenixはここでブログを2014年から書いていますが、実はそのもっと前から他のサーバで書いていました。訳あって現在のサーバへお引越ししましたが、1400ほどあった旧サーバの記事はお引越しできず、そちらのサーバに置きっ放しとなっております。
(旧サーバのブログはこちら)
現在でも古いブログはご覧頂けますが、別サーバの記事なのでブログ内検索などでは引っかかりません。
有益な情報がたくさんあって、とってももったいないなー、と日々思っていたので、これから少しずつ【バックナンバー】としてこのブログ用に再編して掲載していこうと思います。
古い記事の引用となりますので、表現が古かったり今ではもっと便利になっていたりしますが、これは当時のまま載せようと思います。
他にも価格が当時と異なっていたり、登場人物がすでにPhoenixを去った人だったりしますが、こちらは誤解を避けるためにも、ご本人への配慮もあり伏字や編集したものとさせていただきます。
予めご了承ください。
本文:小さな小さなカシメだけど・・
問い合わせメールから
「特小カシメが打てる台を探しています。
こちらの打ち台は、特小までと記載されていますが、直径5mmの
特小カシメのことでしょうか?お手数とは思いますが、先に確認させていただきたくて
メールさせていただきました。」
ということで極小カシメをオールマイティープレートで打てるのか、という実験をしてみました。
オールマイティープレートはレザークラフトを始めたらいつか、必ず買う品です。
下記写真にあるように窪み部分が多数あります。
数多くあるカシメ、ホックなどどれにでも使える、
だからオールマイティー!というのが売り文句です。
(あまりに大きすぎたり小さすぎるのは無理かと思います)
カシメ、ホックを打つ際に必要な打ち台です。
カシメなら特小カシメから特大カシメまで、バネホック、ジャンパードットホックなら全て対応しています。
裏面は平らなので、片面カシメなどを打つ際にも使えますし、程よい重量感もあるので、重りとして使うこともできます。
今回ご相談いただいたカシメは特小カシメ。当店で2番目に小さなカシメです。
(編集註:片面タイプもございます)
当店で2番目に小さな「特小カシメ」の両面カシメです。
頭直径4.7mm。足の長さは6mmのみです。
下記からメッキとサイズをお選び下さい。
推奨使用ポンチは1.0mm~1.5mmのものがおすすめです。
ちなみに一番小さいのはミニカシメです。指でつまむのも一苦労!
極小カシメの両面を用意して革に穴をあけて装着します。
両面なのでプレートの一番小さな窪みを利用します。
下記写真を見てもわかるようにプレートの窪みよりも極小カシメの
ほうが小さいですね。大丈夫かな?
コンコンコンっと!
オモテ面はわかりやすいようにニッケルシルバーで。
裏面をアンティークゴールドで打ちました
カシメ打ちで「こりゃ失敗だな」というケースは2つ。
1 カシメがひしゃげている…革の厚みに対してカシメの足が長い場合ひしゃげます。
これは打ったあとにカシメの頭を触ってみるとよくわかります。2 打ち棒・打ち台があっていないのでカシメの頭にうっすらと丸く跡が残る
…これは見たらわかります。頭部分に薄く跡が残ります。
で。
上記写真を見てもわかるようにオールマイティープレートで極小カシメを打っても
特に問題ないと思います。
カシメの打ち方で失敗しやすい理由は主に下記の点があげられます。
1 革の厚みに対してカシメの足が長すぎるor短すぎる
…極小カシメの足が6mmです。この場合の6mmは端から端までの長さです。足そのものの長さは5mmくらいですね。
この長さに対して革の厚みが1mmなどでしたら足が長すぎます。
革の厚み+1.5~2,5mm+1~1,5mm(カシメの頭の丸み部分の長さ)=表記されているカシメの足の長さ
一概には言えませんが、この公式が大概当てはまります。
(例:厚み2mmの革を2枚重ねて大カシメで止めたいが、、
→2mm×2mm=4mm+1,5~2,5mm+1~1,5mm=6,5mm~8mm
当店では大カシメ6、9、10,5、12,5mmとありますが、大カシメで打つ場合は9mmがおすすめです。
6mmの長さでは止められませんのでひとつ上の9mmを使いましょう)
この公式は「革の張り、コシの強さ、使うカシメ」によっても変わります。
そのための振り幅ですね。
(例:ふにゃふにゃのクロームならば足の長さは短めがおすすめ。硬い革ならちょっと長めがおすすめ)
2 注意点の2つ目は打ち方です。
打つ場所、木槌の持ち方などによっても成功率が変わります。
詳しくは下記を御覧ください。
フェニックスblog~木槌の違い
フェニックスblog~《金具》謎のジャンパードットホックがつけられない>>ホックボタンに関する驚く話
ここらを注意すれば大丈夫かな、と思います。
是非お試しくださいな
過去の関連blog:
- 【バックナンバーシリーズ】2011年2月4日の記事:飾りカシメを打とう!
- ストーンカシメ 4種×4色販売開始しました
- 大カシメホックとNO1、2ホックの頭の大きさは一致するのか?という質問
- ベゼルコンチョや飾りカシメがきれいに打てないな、という質問
- カシメの足の長さはなぜ違うのか?という実例