木槌 – レザークラフトフェニックス ONLINE SHOP
木槌の特大を店頭で購入し、使用し始めて1〜2ヶ月ほどになります。
最近ふと見ると、既に柄が抜けそうな気配です。。
あまりにも早いので、不良品ではないのか、、、?と考えています。
見た感じは何も問題なさそうなく、割と強めに叩くこともあるので
そういうものであれば仕方ありませんし
不良品でありそうなら交換等対応していただけると幸いです。
という質問が来ましたのでその解答を。
以前のblogで書いたものをそのまま書き写しつつ追記しますかね。
下記blog書いたの12年か。。もう3年かぁ(‘A`)y-~
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先日自分用の木槌を新しく新調したムラキですわ。
いくつになっても新しい工具を買うとテンションあがるわ~(・ω<)
さて、フェニックスで売っているクラフト社製の太鼓木槌は非常に良くできている品です。
そこらのホームセンターで売っているものよりも格段に使い勝手がいいです。
道具や機械は大きくて重いほどいいのが持論です。
実際一回り大きいもののほうが穴を開けるにせよカシメを留めるにせよ大きいほうが使いやすいです。
で。
木槌なりを使っていると必ず頭はぐらつきます。
えぇ、ほぼ確実に。
下記の写真を見ると木槌の頭の頂点から柄がちょこんと出ています。
こうなると柄と頭部分がぐらついている証拠です。
この状態は不良品ではありません。
木製である以上材木の収縮が起こりえますのでぐらつきは生じます。
色々な木槌を使いましたが大なり小なり確実にぐらつきがあります。
人によっては固定するためにネジなり釘で留める人もいますが、そこはそれ、革を扱っている人間ならば革で解決しましょう。
まずは先端クサビ部分を落とします。
今回クサビを落とすのに12mm1本平目打ちを使っています。
この工具は切り目を入れたり、ギボシ用の穴に線を入れたい、という時などに便利です。
私がこれを使うのは1月に1度くらいですが高いものじゃないので買っておいて損のない品です。
とれました!
次に革を挟み込んで再度クサビを打ち込みます。
この際の革はぐらつき度合いにもよりますが0.8~1.2mmくらいの薄さで十分です。
要はクサビの補強ですね。
打ち込んだら余った革を切り落とします。
ネジや釘よりもスマート、かつ、今後ぐらついた際にも本体を痛めることなく再調整ができます。
菱目などを打つ際には木槌を強くおすすめしています。
金槌はちょいとやめといたほうがいいです。
これは下記blogでも書いていますが菱目工具を傷めないためです。
時々菱目や穴あけポンチなどの端っこが反り返っているように使い込んだものを見ますがあれは個人的にあまりよろしくないと思っています。
菱目や穴あけポンチを痛める位ならばタイコ型木槌を使って数年で買い換えるほうが結果的に効率的、かつリーズナブルです。
店頭に来ていただいたら「平べったい木槌」と「太鼓型木槌」「バリーキングモウル」、それぞれの違いを体験できますのでまたお試しください。
ぐらつき、ってのは木槌でも金槌でも必ず生じます。
それを回避するためにネジで留めてしまう人もいるくらいですね。
薪割りの斧などは使う前にバケツの中の水につけて柄を膨張させて斧先端がスッポ抜けないようにすることもあったとか。
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