【スタッフ作品】イビザ(レッド)で革製のカメラストラップを作ってみました。


こんにちは。Phoenixの長嶋です。

野球やハイキング、サイクリングにキャンプなど、割と多趣味な方かなーと思う私なんですが今回は趣味の一つ「カメラ」用のストラップを革で作ってみました!!

革の主役は上品な佇まいを放つ『イビザ(レッドです。

シンプル~~に作ったんですが、自分用なのでこだわりポイントには時間をかけて作ってみました。

先日ご来店頂いたお客様の中にも

「レザークラフトはやったこと無いけど、カメラが趣味で革でストラップを作ってみたいです!!」

という方が何組かご来店されていたので、今回ブログを書いてみました。

 

【製作日数】

・2日間

仕事終わりに家でコツコツと作っていました。

「革の裁断」と「コバ処理」に時間がかかったんですが、それが済めば30分ほどで完成しました。

逆に革の裁断とコバ処理に1日半ほどを費やしました。

また、長さや幅などの寸法を決めるのに時間がかかりましたね。

 

【こだわり】

・配色

先日カメラ好きのお客様の影響を受け、いにしえのフィルムカメラをゲットしました。

このカメラの配色が「黒」と「赤」を基調としていたので、ストラップの配色もカメラに合わせました。

革の色を「イビザレッド)」にして、コバを「スーパーブラック (Lized染料) )」で仕上げてみました。

 

・ストラップの幅

市販のカメラストラップを色々見てみると幅30mm前後のものが多いとわかりました。

同じ30mm幅で作っても良かったんですが、カメラ自体がずっしりと重いタイプだったので、斜め掛けする前提で少し幅広の45mmにしてみました。

この幅なら本体が重くても、重さが分散するので肩がこりにくいかなぁと。

学生時代は軽音部だったというネット担当あっきーにも私物のギターストラップを見せてもらい、今回は参考にさせてもらいました。

 

【苦労した点】

・コバ磨きの時間

コバに各塗料を塗って磨く工程にもっとも時間がかかりました。

コバ処理にはあまり時間をかけないタイプなんですが、今回は配色がこだわりポイントなのでしっかり時間をかけました。

コバ処理は料理と同じで、使う革に合わせたりアレンジの部分も多いので人それぞれやり方がありますよねー。

今回は僕なりに下記の工程で仕上げました。

グレージングトップ(下地の目止め処理)

この次に塗る染料「スーパーブラック」の過度な吸い込みを防ぎ、下地を整える用途で塗布→磨きをかけました。

【Lized】アクアカラー スーパーブラック (色つけ)

カメラの黒色に合わせてコバ面を黒くしました。

先にグレージングトップを塗っているので、染料が適度にコバ面に乗り、銀面に染み出さずにすみました。

ウレタントップ(色止め)

塗った染料が色移りしないようにこちらを塗布しています。

ポリッシングワックス(艶出し)

最後に自然なツヤ感を与えるために塗布して磨きました。

ポリッシングワックスで仕上げたあとのツヤ感がナチュラルで個人的にはオススメです。

 

【使用した革、金具、道具】

イビザ(レッド)

イビザ(TEMPESTI社)

今回使用したのは、イビザのレッド。

どの色も高級感があり、オイルも多く含まれているのでしっとりとした質感です。

輸入革なのでデシ単価もお高めですが、こだわりたいときやプレゼント用の革のセレクトとしては大変おすすめです。

 

・フラットリベット 真鍮生地 2サイズ(頭径:12mm/14mm)

フラットリベット 真鍮生地 2サイズ(頭径:12mm/14mm)

今回は頭径12mmを使用しました。

先月から新たに加わった挽物タイプのリベットです。

イビザの高級感をこのフラットリベットで更に増すことが出来ました。

参考ブログ

【新商品】作品をスマートな印象に!「フラットリベット(挽物)」の紹介です。

背高Dカン(真鍮製)押し

背高Dカン(真鍮製)押し

ストラップのメインパーツとカメラ本体につながる細いレース部のジョイントパーツとして18mmを使用しました。

平たいデザインがスマートです。

 

両面 小カシメ 真鍮生地

両面 小カシメ 真鍮生地

革が2枚重なる部分に使用しました。

工具はベタ駒を使いフラットな仕上げとしています。

 

・直径22mm ベタ型【駒】

直径22mm ベタ型【駒】

カシメやリベット類をペチャンコにできる超オススメの工具です。

ハンドプレスセッタースイッチの打ち棒があれば使用可能です。

今回はカシメの部分とフラットリベットに使用しています。

このベタ駒を使ったので、フラットリベット裏面のカシメ部分もフラットに留まっています。

※参考ブログ※

ハンドプレスで「ベタ駒」を使ってみよう

プリムホック

イタリア製 プリムホック(挽き物)

本体に取り付けているレース部分の留め具としてプリムホックを使用しました。

 

・真鍮製 バックル SZ 3207-12mm

真鍮製 バックル SZ 3207-12mm

革のレースを束ねるためにこちらのバックルを使いました。

束ねるのが目的で、ピンは必要なかったのでニッパーで切りました。

・ヘラ付ヘリみがき(飾り稔)

飾り稔をストラップに入れるのに使用しました。

前から「かざりねん」って入れてみたかったんですが、カッコいい工具は全て右利き用。。

ぼく左利きなんですよね。

スタッフながしま「こんなときどういう工具を使えば良いのかわからないの」

スタッフいぬい「ヘラ付ヘリみがきを使えばいいと思うよ」

と、スタッフ乾から渾身のアドバイスを貰って、即買いしちゃいました。笑

見た目はプラスチック全開ですが、侮るなかれ。これけっこう稔が入ります。

 

 

【おまけ】

・ズバリ!作るのに材料代はいくらかかったのか!?(※工具代や仕上剤などは除く)

冒頭でふれた、店頭でお会いしたレザークラフト未経験の方に「カメラストラップ作るのにいくら位必要ですか?」と聞かれたので、参考までに書いておきますね。

元々持っている工具(と仕上剤)や制作にかけた時間は省き、あくまで材料費】としていくらかかったか、です。

各パーツを他のものにすればもう少し値段も抑えることは可能ですが今回の内訳はこちら!!

 

・革代:¥1,852(8DS)

※一枚購入ではなくPhoenixの「カット販売」サービスを利用

・金具代:¥2,753

→【合計:¥4,605】 でした!!

 

「市販の革ストラップ買うより安いやん!!」

と、思うかもしれませんが工具代や作業時間を考慮すると実際はもっと費用自体はかかっているのであくまで参考価格としてご覧ください。

このブログを見て、「レザークラフトやってみたい!!!」という方が増えれば嬉しい限りです。

それではまた次回のPhoenixブログをご覧ください。

過去の関連blog:


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