質問:鞣しの本にあるトロッペってなんですか?


槽漬の状態から皮を出して液をかき混ぜて再度漬ける作業の事を「とろっぺ」と言いますが、この業界以外で聞いたことがないのですが、語源はどのようなものなのか。何か方言がなまったものなのかどうなんでしょうか

というのが知り合いとのラインオープンチャットで、、

過去の本でもあったかなぁ、、、ゴソゴソ

結論から書いておくと「石灰を掻き出す工程があり、そこから機械の名称もトロッペと言われているんじゃないかなぁ」とのことでした

どこでみたん?

古い本を探してもトロッペという言葉自体が川村亮氏の皮のなめし方しか使われていないようで

あぁこの本かぁ。。確かにこれ以外もザラっと探したけど見つからないなぁ

んじゃ課金済みgeminiさんに本をぶち込んで、、トロッペってなに?と

「トロッペ」の具体的な内容
石灰漬におけるトロッペ: 石灰漬(皮の脱毛や脂肪除去のために石灰液に浸す工程)において、皮を一枚ずつ取り出して、沈殿している石灰をよく攪拌(かくはん)し、再び皮を投入する一連の操作を指します 。

小規模な設備で、皮をただ液に浸しておく「投込法(なげこみほう)」で行う場合に必要となる作業です 。

皮が空気に触れると銀面(表面)を害するため、完全に液中に沈めるよう注意しながら行われます 。

なめし作業におけるトロッペ: 明礬鞣(みょうばんなめし)などの工程でも、液から毛皮を引き上げて攪拌し、再び浸す操作を同様に「トロッペ」と呼びます 。

これにより、なめし液が皮の中に均一に浸透するようにします 。

また、単槽(一つの槽)で渋なめしを行う場合、時々石灰(またはなめし剤)を補給する際にも行われます 。

語源
本書の記述によると、この言葉は製革の現場で使われる用語(呼称)として紹介されています 。

出典: 川村亮著『皮のなめし方』天然社(1953年)

石灰漬の項目(69ページ)

明礬鞣の項目(80ページ)

革業界の先生に聞いてみると、、

トロッペというのは機械の名前だそうです。石灰槽で石灰漬けを行う時に槽から槽に移動する際に使用する回転して作業を助ける機械の様です。
>
> 石灰裸皮を移動させるという意味だけが残った様です。1970年代まであった様です。

あの本が53年だから整合性は取れているなぁ。でも戦前戦後の鞣しの本もあたってみたがあまり見かけないなぁ🤔

動画で見かけたこれかな?

革屋さん:もしかしてこの機械でしょうか

【レザークラフター必見!】「皮から革へ」日本が誇るタンナー栃木レザー の工場に潜入!Part ① ★ leather craft WHOL style – YouTube 08:50ころより引用

「人づてに聞くと栃木でも『トロッペ』と呼んでいるそうです!でも語源はわからない、とのことです」

だろうなぁ。。。タンニン槽もっていてピットタンニンやっているところじゃないとこの機械ないだろうに

ネットに記録が残らない時代になってきている

今回情報とるのにチャットAiとしてgeminiを使いました。ただ、普通にトロッペってなに?と聞いてもAiは答えられません。元のデータがネット上にないからです。1970年前までの革業界の機械の名称なんてネットに残っているわけ無いですから。

25年11月のgeminiの進化によりPDFを読み取ることが可能となってからワタシ的に一気にAiの使い勝手が良くなりました。(あと画像生成) 今回も本自体をPDFにして読み込ませられたので楽に情報をまとめられました。

昔は2ch、その後はTwitterなりで断片情報から集団知で記録が残っていたものなんですが、クローズドな空間(ラインのグループなり)で会話がなされて、その情報がさっぱりネットに残らなくなってきています。チャットAiもAi内に記録記憶が残るかもしれませんが、人間の方に残りづらくなってきています。

ですのでまぁ、こういう情報を残しておくと100年後くらいの誰かの役に立つかもしれませんので。まぁ、革業界のトロッペってなに?と100年後に調べる人がいるとは思えないですが。。。

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