【バックナンバーシリーズ】2010年03月30日の記事:《道具》硬化剤が固まったら、、、&使い方(2022年3月7日追記あり)


毎週日曜日はブログ、バックナンバーの連載です。

以前のサーバに保存されている昔の記事で、今でも役に立ちそうなものを引っ張って改めて日の目に当てよう!

今日は、今でも定期的に売れている商品「硬化剤

他社製品も含めて現在は全4種類ラインナップで、古くからお客様のニーズに応え続けている商品です。

今回はこの硬化剤のちょっとしたテクニックと基本的な使い方をご紹介します。

 

2010年03月30日の記事

 

《道具》硬化剤が固まったら、、、&使い方

 

序文:バックナンバーシリーズとは?

 

Phoenixはここでブログを2014年から書いていますが、実はそのもっと前から他のサーバで書いていました。訳あって現在のサーバへお引越ししましたが、1400ほどあった旧サーバの記事はお引越しできず、そちらのサーバに置きっ放しとなっております。
(旧サーバのブログはこちら

現在でも古いブログはご覧頂けますが、別サーバの記事なのでブログ内検索などでは引っかかりません。

有益な情報がたくさんあって、とってももったいないなー、と日々思っていたので、これから少しずつ【バックナンバー】としてこのブログ用に再編して掲載していこうと思います。

古い記事の引用となりますので、表現が古かったり今ではもっと便利になっていたりしますが、これは当時のまま載せようと思います。

他にも価格が当時と異なっていたり、登場人物がすでにPhoenixを去った人だったりしますが、こちらは誤解を避けるためにも、ご本人への配慮もあり伏字や編集したものとさせていただきます。

予めご了承ください。

 

本文:革をカッチカチに固める、その名も硬化剤!

「硬化剤が固まった!」という声がありましたので販売会社に問い合わせしてみました。

「蓋あけて放置したら固まったそうなんじゃが」
「あ~その場合は50度くらいのお湯で湯煎して下さい。湯煎するとちょっと濁りますが特に問題なく使えますよ~」
とのことです。

「硬化剤ってなんぞ?」

硬化剤は革を固くするのに使います。使い方は革の裏側から刷毛で塗る>乾かす。まだ柔らかいかな??>塗る!!乾かす!!>塗る!!!乾かす!!!を何度も繰り返す。
何度も何度も繰り返して最終的に好みの硬さまで固めて下さい。

硬化剤は樹脂が革に染み込み、その樹脂が乾くことで硬化し硬くなる、というものです。ですので刷毛で塗るときは浸透しやすい裏側から塗ります。表からでもかまいませんが,革の風合いが変わるかもしれませんので目立たないところで試してからお使いくださいな。

何度も何度も何度も何度も使うとカッチンコッチンに硬くなりますよ!

 

補足:こんな場合には使えません

以下、昔のブログへのコメントとその回答です。
ふんわりやわからい革が手縫いしにくいので、少し硬くして手縫いしたい、と言うケースには硬化剤は向いてません。

牛革だと思い買ったら羊の皮で、柔らかすぎて
縁を手で縫いのに上手くいきません。
何か硬くなる方法をと考え硬化液をこのページで見ましたが、縫い目だけ縫いやすい硬さに
出来ますか?
Posted by ヤマちゃん

こんばんは、ふぇにっくすむらきです。

あぁ、羊などの柔らかい革は苦労しますよね

で。
硬化剤ですが樹脂を中に染み込ませて固める、という方式です。大雑把な言い方になりますが「革の中にプラスチックを入れて固める」と思ってください。
そうなると手縫い部分だけを固める、というのにはなかなか難しく、また固めても縫うのには向きません。

羊革はふんわり柔らかい、というのが特徴です。手縫いはちょいとしにくく、とっさに考えてわかりやすい解決方法がいまのところ出て来ません。

もし初心者の方でしたらある程度コシのある革をおすすめします。

でもソフトで柔らかい羊革も使いようによってはすごく面白い作品が出来ますので是非手元にはおいておいてくださいな☆

 追記

===以下追記===

以下編集註
今回のケースはクラフト社さんの硬化剤を「蓋を開けっぱなしの状態で放置」したために起こったケースへの対処法です。

同商品について長期間保存で固まってしまった場合には使えません。(メーカー推奨使用期限は1年)

また、セイワさんが発売しているカタメール(ハードタイプ)はアルコール性ですので、加熱してはいけません。危険です。

お気をつけください。

===追記終わり===

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