時たま小物の職人さんのお手伝いをさせてもらっています。
「フウキンマチって知っているか?」
ふーきんまち?水がぴちょんぴちょんと音が反響するのは、、、あぁ、あれは水琴窟か。
「( -_-) 財布のマチの一種でマチの山部分じゃなくて谷部分に仕切りを挟み込む技術や」
時たま小物の職人さんのお手伝いをさせてもらっています。
「フウキンマチって知っているか?」
ふーきんまち?水がぴちょんぴちょんと音が反響するのは、、、あぁ、あれは水琴窟か。
「( -_-) 財布のマチの一種でマチの山部分じゃなくて谷部分に仕切りを挟み込む技術や」
普段の自分仕事で先日ごっついバッグ持ち手を20本ほど納めた所「カシメが抜けた!」と怒られました。
ありゃ?
今回はトラブルを基に「カシメを買うときは足の長さが違うものもきっちり買っておきましょう」というお話。
刃型は巨大で頑丈なカッターナイフの刃を溶接して同じ形をポコポコと生み出せる道具と思ってくださいな。
革業界の量産部門では必須道具です。
さて、そんな刃型ですが完璧ではありません。
店でてろてろっとしているとお客さんから質問が。
「作った革の作品を知り合いにあげたらそこのお子さんがスライムを付着させてシミになったんだけど何をしたほうがいいかな?」
スライム?あのネトネトの?
「そうです。」
スライムは、洗濯のりとほう砂が主成分で作られるものです
ほう砂が入っていることでアルカリ性に寄っていますな。
革はどの革?
「フェニックスさんで購入したバサラです」
バサラ – レザークラフトフェニックス ONLINE SHOP
ほいほい。
バサラはタンニン鞣しで作られており、手でもみ加工を施している独特の革です。
その表面の風合いを重視しているので強いトップコートがかかっておらず防水性などには弱いですね。
そのためスライムが付着した所に水分によるシミができたんだとおもいますわ。
で、解決策としてはシミを取ることは不可能です。
でも付着しているアルカリ成分などを落とさなきゃいけないので温水などでゆっくりともみ洗いしてください。
その後に陰干しをしてゆっくり乾燥、その後にワセリンなどでいいから油分を革に補給してください。
バサラでしたらもみ加工しているので自分の手にオイルやワセリン塗ってそれでモミモミと。
作ったのは鞄?小物?
「鞄です」
それなら陰干しの際に中に詰め物をして形を維持しましょう。
中に新聞紙を詰めると新聞紙のインクが付着するので新聞紙をモミモミしたものをビニール袋に入れて、それを詰め物として中に入れて陰干ししてくださいな。
乾燥後全体的にシミがまわって色が濃くなりますがこれはもうどうにもなりませんね。
上記の考えはタンニン系の革のかばんや小物が水分でシミになった際に応用できる考え方ですわ。
シミが目立つのが嫌ならばお考えください。
僕がお客様の靴を洗って差し上げる時は、必ず仕上げにハミングなど柔軟剤を使用してますよ。 陰干し乾燥した後の革の硬さは、ハミングすると、しないとでは全く違います。
タンニンレザーやヌバックの場合、切り口に塗られたコバコートがシミ出して来て「これは洗うべきではなかったぁー!」と数足パーにしました。弁償(。>д<)
あぁ、切り目仕上げの革やヌバック・ベロアの系統は色落ちがありえますね。
ここらも怖いので洗ったりする際はまず目立たない所で試してからトライすることをおすすめしますワ
何度か紹介しているフェニックスコートですが質問も来ていますのでその紹介追加説明をしていきます。
過去の紹介記事はこちらで
動画で見よう!自然なコバ処理とパティーヌ仕上げを可能にするフェニックスコート : レザークラフト・フェニックス
コバ処理工程を見てみよう ちょっとまじめに写真をばばんと。: レザークラフト・フェニックス